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『モンテ・クリスト伯』通信

11月12日(火)

  午前中は『クリコレ』の舞台美術打ち合わせ。

  前回の打ち合わせを踏まえて、美術デザイナーの中根さんがスケッチを書いて来てくださった。
  それを見ながら、「ここはこうならないか」とか、「あそこをこうしたい」とか、「こう言うのはどうでしょう?」とか、プロデューサーの服部さん、舞台監督の廣田さん、演出助手の鈴木さんなどにも参加していただいて、意見交換。
  我々の仕事はその繰り返しである。

  午後は『モンテ・クリスト伯』の稽古場へ。昨日手を付けた2幕3場の前半をさらった後、2幕4場、5場を作る。

  2幕4場と5場は、連続するひとつのシークェンスである。モンテ・クリスト伯はいよいよ復讐に乗り出すことになる。この時のために彼は生きて来たのだ。
  その一連は、ひとつのミュージカル・ナンバーとして表現されている。「欲望は底なし」である。
  このナンバーもそうなのだが、『モンテ・クリスト伯』では、ストーリーの展開を極めてミュージカル的な処理で大胆に表現している箇所が多い。その手法のお陰で、『モンテ・クリスト伯』はスピーディ、且つダイナミックに物語を運ぶことに成功している、と思う。

  明日は「復讐を遂げた後の場面」へと進む。「復讐」が物語のゴール、では無いのである。

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