『モンテ・クリスト伯』通信
11月1日(金)
立ち稽古。1幕1場、2場、3場を作る。
『モンテ・クリスト伯』の時代設定に触れておくと、物語の発端は1814年。フランスの皇帝であったナポレオン・ボナパルトが退位し、エルバ島に流された年である。
10月29日の日記に記した「エドモンが航海中に託された手紙」と言うのは、エルバ島のナポレオンがフランス本国の支持者宛てに書いた手紙であった。
この手紙を所持している事は、直ちに時の政府に反旗を翻す事を意味した。モンデゴとダングラールの企みは、その事を利用してエドモンをこの世から抹殺する、と言うものなのであった。
そんな事とは夢にも思わないエドモンが、マルセイユに帰港し、最愛の人メルセデスと再会する場面が1幕1場である。エドモンが乗り組むファラオン号の船首で、エドモンとメルセデスのスウィートなデュエットが繰り広げられる。
続く1幕2場は、一昨日ステージングした2人の婚約披露宴の場面。前回途中までで終わっていたものを、今日は最後まで。
続く1幕3場は、身に覚えのない罪で告発されたエドモンが地方検事ヴィルフォールの尋問を受ける場面。ここで「手紙」に関する思わぬ事実が明らかになり……。
まずは順調な出だし、と思われる立ち稽古1日目であった。
さて。
『エニシング・ゴーズ』の大阪公演初日。
私は今は『モンテ・クリスト伯』の人間なので大阪の様子は分からない。良い初日]を迎えられています様に。
『エニシング・ゴーズ』の大阪公演は11月4日限り。さあ、シアターBRAVAへ急いで!
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