『モンテ・クリスト伯』通信
10月27日(日)
稽古はお休み。舞台美術の打ち合わせ。
前回(10月19日)の打ち合わせで固まった方向性を、より具体的に、根拠のあるデザインに起こした、ほぼ最終版と言えるプランを場面を追って検証。
いつもの様に平面図と模型を駆使して、各場面の飾りや導線、場面と場面のつなぎや転換などについて、ああでもない、こうでもないと、二村さん、服部さん、北條さん、小川さんたちと意見を出し合う。
今までの舞台美術の打ち合わせや、昨日の衣裳デザインの打ち合わせなどに、必ず参加しているスタッフがいる。ステージングの田井中智子さんである。
『モンテ・クリスト伯』は、やや荒唐無稽な部分もあるが、基本的にはリアルなメロ・ドラマである。なので、ダンスで見せる様なミュージカル・ナンバーは無い。田井中さんのクレジットが振付ではなくステージングになっているのは、そう言う理由からである。
ダンス・ナンバーは無いが、舞台美術も衣裳デザインも、田井中さんの仕事を大きく左右するのは間違いない。なので、田井中さんは(こちらから声をかけなくても自発的に)参加されるのである。
田井中さんの様に、自分の担当以外の打ち合わせに立ち合って、そのプロセスを共有してくださるスタッフがいてくださることはとてもありがたい。
説明の手間が省けるだけでなく、「なぜそうなっているのか」の理由と意味を理解した者同士として、共同作業を進めることができるからである。
もちろん今日も田井中さんの姿はあった。
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