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『その場しのぎの男たち』通信

10月14日(月)

  稽古前に下北沢へ。『モンテ・クリスト伯』のアクション打ち合わせ。

  『モンテ・クリスト伯』のアクションを担当してくださるのは栗原直樹さんである。
  栗原さんは、11月にBunkamuraで上演される『シダの群れ3』や、豊島区テラヤマプロジェクトの第2弾『無頼漢(ならずもの)』、或いは井上ひさしさんの『MUSASHI』など、大小様々な舞台(そして映像)で活躍されている殺陣師である。ミュージカル・ファンには『アンナ・カレーニナ』や『スカーレット・ピンパーネル』のアクションを担当した方だ、と言えばお分かりいただけるだろうか。私は、実は今回が初対面である。
  『モンテ・クリスト伯』にも、幾つかのアクション・シークェンスが登場する。同じアレクサンドル・デュマ原作の『三銃士』の様にアクション自体が見せ場になる作品では無いのだが、物語の節目節目で主人公エドモン・ロスタンが誰かと刃を交えることになる。
  今日は稽古に先立って、それぞれのアクション・シークェンスの内容、人選、武器の選択などについて意見交換。そして稽古の進め方などについて方針を確認。

  打ち合わせを終えて『その場しのぎの男たち』の稽古場へ移動。

  『その場しのぎの男たち』は今日が稽古場最終日。明日から1週間の下北沢通いが始まる(本多劇場は下北沢にある)。その前日に下北沢で打ち合わせ。しかも待ち合わせ場所は本多劇場の前。人生とは上手く行かないものである。
  閑話休題。今日は稽古場最後の通し稽古であった。
  私が合流してから数えるほどの日にちしか過ぎていないが、芝居の仕上がりは目に見えて良くなっている。特に昨日の通し稽古が(時間も縮まり)良い出来であった。良かった日の翌日は、大抵の場合、それほど良くなかったりするものである。それは、関係者の大半が「そうなりそうだな」と予感していたことなのだが、案の定、と言うか、そうなった。

  だが「それほど良くなかった」と言っても、それは「最良の出来」であった昨日と比較すれば、のことなので、関係者一同に不安や落胆はまるでない。長くは無い期間であったにもかかわらず、今日の出来も含めて収穫と手応えの大きい稽古であった。

  明日から本多劇場である。ただし稽古は休み。皆さん有意義にお過ごしください。

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