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初日 『エニシング・ゴーズ』通信

10月7日(月)

  昼過ぎから稽古場にて、昨日のGPの駄目出し。

  昨日も記した通り、良い出来のGPだったので駄目は多くない。なので、音楽班、振付班も含めて小1時間で駄目出しは終了。舞台へ移動して、1幕ラストの大ナンバー「エニシング・ゴーズ」を、バンド付きで再度当たる。
  タップの音をクリアに集音してPAするのは実は簡単なことではない。今回も、そのために舞台を二重にして床下に専用のマイクを設置する、など様々な方策がとられている。それでもまだ納得の行く音が拾えない。昨晩の音響チームの深夜作業は、その解決のためであった。
  そして、初日直前の再トライ。音響チーム側の改良に加えて、タップを踏む場所を音がより良く拾える場所に変更したり、など様々な処置を施し、ようやく各セクションが納得するサウンドに辿り着いた。

  16時より舞台にて初日のお祓い。いつもの様に、関係者一同が揃って公演の安全と成功を祈念する。そして、あとは開演を待つばかり。
  18時29分、バンドのチューニングと共に場内が暗くなる。18時30分、マエストロ・塩田明弘さんのタクトが振り下ろされ、『エニシング・ゴーズ』、いよいよ開幕。

  上出来の初日であった、と思う。そして、お客さんの存在が、このミュージカルをより楽しくエキサイティングな物にしてくださった。舞台はお客様にご覧頂いて初めて完成するものだ、と言うことを改めて噛み締めた初日であった。

  『エニシング・ゴーズ』の日本初演(1989年)は、私が東宝に演出部員として入って初めて担当した新作ミュージカルであった。それだけに思い出も思い入れも少なくない。
  『屋根の上のヴァイオリン弾き』などの演出家・寺崎秀臣さんは、『エニシング・ゴーズ』の初演を観て東宝入りを決意したそうである。
  今回の『エニシング・ゴーズ』が、今までの『エニシング・ゴーズ』同様に、多くの方に愛されるミュージカルに成長してくれることを願って止まない。

  これで『エニシング・ゴーズ』通信はお終いである。ご愛読、ありがとうございました。
  次は『その場しのぎの男たち』通信。あ、もう初日目前だっ!!  更にその後は『モンテ・クリスト伯』通信。これも今月中に始まる予定。

  ブロードウェイ・ミュージカル『エニシング・ゴーズ』は、帝国劇場で10月28日まで上演中。その後は大阪へ。最後に、ダイジェスト映像へのリンクを張っておく。こちらからどうぞ。

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