『モンテ・クリスト伯』通信
10月25日(金)
ジェイソン・ハウランドさんによる歌稽古、3日目。
今日の前半は濱田めぐみさん&彩吹真央さん、そして後半ではお2人にコーラスが加わる。更にその後、メルセデスの息子・アルベールを演じる大川勇さんの歌稽古。
ハウランドさんの稽古にはとてもスピードがある。直すべき個所を瞬時に見つけ出し、次の瞬間にはその改善方法が具体的に示される。稽古にスピードがあるために直した前と後の差が明確だし、集中も途切れず、稽古の能率がすこぶる良い。そしてそこに、更にユーモアがまぶされる。
これは稽古場の理想的な形であろう。
解釈や歌い方、注意すべきポイントなどを教えてくださるのみならず、時には音楽自体にも変更が加えられる。
欲しいイメージに近づくために、日本語の歌詞はもちろん、メロディやハーモニーも変更されることがあるのである。もちろん、音楽の元々の印象を壊さない範囲で、であるが。
ワイルドホーンさんは、その様子をニコニコしながら眺めていらっしゃる。お2人の間には揺るぎない信頼関係が築かれているのが手に取る様に分かる。
明日も歌稽古。遂に最終日。
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