『モンテ・クリスト伯』通信
9月13日(金)
『エニシング・ゴーズ』はお休み。『モンテ・クリスト伯』の歌詞ミーティング。
新作ミュージカルの歌詞が出来上がると、その歌詞を実際に歌ってみて、その仕上がり具合をチェックすることになる。今日はそのミーティングであった。
『モンテ・クリスト伯』の訳詞は竜真知子さんである。竜さんとは沢山のミュージカルでご一緒して来た。『イーストウィックの魔女たち』『ダンス オブ ヴァンパイア』『レベッカ』『パイレート・クイーン』『シラノ』そして『三銃士』などである。
ミュージカルの翻訳・訳詞、或いは音楽劇の脚本・作詞と、今ではミュージカルの第一人者の様な竜さんであるが、我々の世代にとっては、竜さんは「ハートのエースが出てこない」「私のハートはストップモーション」「Mr.サマータイム」「ドリーム・オブ・ユー」「すみれSeptember Love」「あずさ2号」などなど、時代を代表するヒット・ソングを生み出した人、である。タイトルを並べただけで、私などは恐れ多くてお傍に寄ることさえ躊躇われるほどである。
実際の竜さんは、「恐れ多い」雰囲気とは程遠い柔和な方である。そして繰り返し現場に足を運ばれ、納得されるまで根気よく詞を直してくださる。ミュージカルとその現場に対する愛情と理解の大変深い方である。
今日は竜さんをはじめ、音楽監督の八幡茂さん、歌唱指導のやまぐちあきこさん、稽古ピアノの國井雅美さんと宇賀神典子さん(ピアノのお手伝いで若林優美さん)、演出部の斎藤歩さんが集まった。
もう1人の歌唱指導・林アキラさんがご自身の本番直前の為(こちらから)、キャストの安部誠司さんにも助けていただき、やまぐちさんと安部さんの2人にミュージカル・ナンバー全曲を歌っていただいた。
そして、1曲ごとに訳詞の内容、譜割り、その他違和感のあるところを洗い出し、1日かけてひとつずつ修正。
『モンテ・クリスト伯』の音楽はフランク・ワイルドホーンさん。ワイルドホーンさんらしい、美しく、そしてスケールの大きな楽曲が目白押しである。
開幕は12月7日。首を長くしてお待ちください。
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