『エニシング・ゴーズ』通信
9月11日(水)
立ち稽古。昨日ステージングした「フレンドシップ」をおさらい。その後、1幕8場を作る。
1幕8場もS.S.アメリカン号のデッキ。日が変わって、航海3日目の朝である。
ビリーとホープの間に色々なことが起こり、ビリーがパーサーと水兵たちにとっ捕まり、船長が思いもよらない決断を下し、そこにムーンフェイスが割り込んで来て……と、様々なことが息つく間もなく展開する。そして、いよいよ、このミュージカル最大、最高の見せ場である「エニシング・ゴーズ」に突入する。
「エニシング・ゴーズ」は7分に及ぶ大タップ・ナンバーである。今日半日で仕上がる筈もなく、最初から今日、明日の2日間がその振り付けのために確保されている。
手前味噌で恐縮だが、このナンバーは、タップ好きの方には気が遠くなる位の喜びに満ちた7分間になるだろう。 まだ振り付け半ばに過ぎないのに、私はその様子を見ているだけで特別な感情に襲われている。ブロードウェイ・ミュージカルの最良の瞬間がこの7分間にはちりばめられている。
稽古後は、音響デザイナーの山本浩一さんと打ち合わせ。初日に向けて、各セクション、着々と準備が進行中。
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