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『エニシング・ゴーズ』通信

9月10日(火)

  稽古前に、瀬奈さん、鹿賀さんとプログラム用の対談。『エニシング・ゴーズ』との出会い、役作りについて、見どころ、などなどを語り合う。

  稽古は「フレンドシップ」のステージングから。

  「フレンドシップ」は1幕5場の終わりにあるミュージカル・ナンバー。瀬奈さんと鹿賀さんのコンビによる軽妙洒脱なナンバーで、ステージングは佐々木有子さん&信彦さんである。
  ナイトクラブの大スターであるリノと、大物(と呼ぶほどのことはない)ギャングのムーンフェイス。普段は別々の世界に暮らしている2人なのだが、何故だかどこかに接点があり、どう言う訳か無二の親友で、会えば会ったで大騒ぎになる。
  そんな2人が「温かくもドライな友情」を称えてデュエットするのが「フレンドシップ」である。日本のミュージカル界を支える2大スターの初デュエット、どうぞお楽しみに。

  「フレンドシップ」のステージングを終えた後は1幕7場を作る。

  1幕7場は再びS.S.アメリカン号のデッキ。航海2日目もそろそろ暮れようとしている。
  訳あって身を隠さなければならない羽目になったビリーと、何かとビリーの世話を焼くムーンフェイス。2人の作戦が巻き起こす船上の騒動が、1幕7場では描かれる。
  7場の終わりにはミュージカル・ナンバー「なんてラブリー“It’s De-Lovely”」があるのだが、この曲も実にコール・ポーターらしい楽曲である。スタンダードになっている彼の代表的な曲のひとつで、ここではビリーとホープによって歌われる。

  このナンバーの途中には結構長いダンスが挿入されている。ビリーとホープが、セントラル・パークで踊るフレッド・アステアとシド・チャリースの様に、ロマンティックなダンスを踊ることになる。
  この振付は大澄賢也さんの担当である。大澄さんには、軽快な「ユー・アー・ザ・トップ」とロマンティックな「なんてラブリー」の2曲の振付を引き受けていただいている。

  新作ミュージカルの稽古は、いつだって骨の折れる、時間の掛かる仕事であるが、『エニシング・ゴーズ』の様な、大きなダンス場面が複数存在するミュージカルの場合は殊更である。
  必然的に、連日遅い時刻までの稽古になるのだが、この場をお借りして、キャストとスタッフの皆さんに心からの謝意を表したい。

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