『エニシング・ゴーズ』通信
9月8日(日)
立ち稽古。1幕4場をおさらい、そして1幕5場と6場を作る。
1幕5場は、S.S.アメリカン号がニューヨークを出港して2日目の午前中。場所は再びデッキ(甲板)である。1幕2場と同様に、登場人物が入れ替わり立ち替わり現れ、短いエピソードを次から次へと繰り広げることになる場面。
そのエピソードだけを追っかけて行くのであれば、ほんの数人が登場して、次の数人にバトンタッチして行けば良いので芝居もシンプルなのだが、それでは帝劇らしい芝居にはならない。エピソードによっては舞台全体を利用してスケールを大きくもしたい。
で、僅か6分半のシーンにまたまた半日を費やした。こう言う場面をもっと要領良く作れる人に、1日も早く私はなりたい。
1幕6場はその日の午後。イヴリン・オークリー伯爵の特別船室が舞台である。そこにリノが現れ、少し遅れてムーンフェイスが登場する。
リノとムーンフェイスはある計画を立ててイヴリンの部屋にやって来るのだが、それが計画通りには進まずに……。
芝居の稽古を終えた後、「ユー・アー・ザ・トップ」のステージングのおさらい。
前回(9月4日)は振りを作った所で時間切れとなり、ディテールを確認する暇も余裕も無かった。なので今日は改めて、落ち着いて、たっぷり時間を取って、「ユー・アー・ザ・トップ」をさらう。
「ユー・アー・ザ・トップ」は、最もコール・ポーターらしい楽曲のひとつだと私は思う。ここで「コール・ポーターらしい」と言うのは、韻を踏んだ言葉遊びと、固有名詞が次々出て来るスタイルのことを指している。
大澄さんの情熱と愛情の籠った指導、そして瀬奈さん&田代さんの頑張りで、コール・ポーターらしい素敵なショー・シーンに仕上がったと思う。10月の開幕が待ち遠しい。
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