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『エニシング・ゴーズ』通信

8月20日(火)

  稽古前に衣裳の打ち合わせ。

  『エニシング・ゴーズ』の衣裳デザイナーは前田文子さんである。

  このブログにも何度となく名前が登場しているので今更ご紹介する必要も無いと思うが、多忙を極める衣裳デザイナーのおひとりである。瀬奈さんの『三銃士』『ニューヨークに行きたい‼』そして『ALive』シリーズのデザイナーでもある。
  今日はデザイン画を見せてもらいながら、カンパニー全体の衣裳プランを確認。1930年代風の、豪華でエレガントなコスチュームが次から次へと登場する……予定。

  そして午後から歌稽古。トップバッターは瀬名じゅんさん。

  瀬奈さんが演じるのはニューヨークのナイトクラブ界の大スター、リノ・スウィーニーである。リノは、大学を出たばかりの好青年、ビリー・クロッカーに無我夢中。今日もビリーとデートの約束でいそいそと出掛けて来たのだが……。
  瀬奈さんは劇中でコール・ポーターのスタンダード・ナンバー、5曲を歌う。「あなたとならば“I Get A Kick Out Of You”」「ユー・アー・ザ・トップ“You’re The Top”」「フレンドシップ“Friendship”」「エニシング・ゴーズ“Anything Goes”」そして「吹け、ガブリエル"Blow,Gabriel,Blow”」であるが、今日はその内の3曲を稽古。

  瀬奈さんに 続いて、武岡淳一さん(軽薄この上ない船長を演じる)、照井裕隆さん(謎の中国人ルカを演じる)、小寺利光さん(その相棒の中国人ヨハネを演じる)、そしてアンサンブルの皆さんでコーラス稽古。
  コーラス稽古は、まず誰がどのパートを歌うのかを伝え、そしてパート毎に音を確認し、そして全パートで合わせてみる……という具合に進むのだが、パート毎に音を確認する段階で、大抵は「あの心地よいハーモニーがこんな心地よくない音の並びでできていたなんて!」と困惑することになる。
  今日もキャスト一同「?」マークの連続であった。キャストだけではない、稽古ピアノのベテラン勢たちも口々に「これは難しい!」を連発していた。

  『ミー&マイガール』『ラ・カージュ・オ・フォール』のコーラス稽古でも同様のことが起こった。どうやら、シンプルで易しそうに聞こえるナンバーほど、実際には複雑で難易度も高いらしい。

  明日も歌稽古。新しい人も登場。

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