『王様と私』通信
7月2日(火)
久し振りに1幕に戻っておさらい。
(6月28日よりつづく)レナード・バーンスタインの手掛けたミュージカルは多くはない。が、そのどれもが演劇史に残る名作である。
『オン・ザ・タウン』(後に映画化された時の邦題は『踊る大紐育(だいニューヨーク)』)が発表されたのは1944年で、バーンスタイン26歳の時であった。『ワンダフル・タウン』(1953年)を挟んで、『キャンディード』が1956年に、そして『ウエストサイド物語』が1957年に初演されている。
一方、コール・ポーターも、全盛期は過ぎたとは言え、1948年には『キス・ミー、ケイト』を、1953年には『カンカン』を、そして1954年には『絹の靴下』を発表している。
6月23日に触れた『マイ・フェア・レディ』が1956年初演で、1950年代はミュージカルが近代的な体裁を整え、洗練されて行った10年だったらしいことがおぼろげながら見えてくる。(つづく)
| 固定リンク
コメント