『王様と私』通信
7月10日(水)
作業は快調なペースで進んでいる。色々なことがタイムテーブルより前倒しで行われている。その分、余力を芝居の中身に振り向けることができる訳である。再演のありがたさであろう。
セットを飾ってみると、この舞台美術とこの劇場の内装は見事なまでにフィットしている。この劇場の為にデザインされた舞台美術であるみたいな、或いはこの舞台美術の為にこの劇場が設計されたかの様な、とにかく実に似合っている。
音響チームの調整、照明合わせ、そして舞台監督チームのテクニカル……等々、スタッフの作業は至って順調に進行。
そして19時より、2幕3場の劇中劇「トーマス伯父さんの小さな家」シークェンスのみ、先行して場当たり。この『王様と私』屈指の大ダンス・ナンバーを先に片づけておけば、明日以降の舞台稽古の能率が格段に上がる。
スケジュールを立てるにあたってのこう言う部分の判断は経験が物を言う。ミュージカルの経験が豊富なスタッフ・チームのありがたさをつくづく感じるのは、こう言う「痒い所に手が届く」様な配慮を感じられた時である。
明日からいよいよ舞台稽古。それにしても、連日暑いですねえ。
| 固定リンク
コメント