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エスター・ウィリアムスさん

  エスター・ウィリアムスさんが亡くなった。

  エスター・ウィリアムスは1940年代から50年代にかけて活躍した、ハリウッドのミュージカル女優である。エスターは、他のどの女優とも異なる個性を持っていた。彼女は、ミュージカル映画の中で「泳いだ」のである。
  MGM映画が1920年代の末から30年間に渡って作り続けたミュージカル映画の名場面をダイジェストした『ザッツ・エンタテインメント』に、フレッド・アステアやジーン・ケリーなどと並んで、エスターは1つのセグメントを与えられている。ミュージカル映画の歴史の中で、彼女はワン・アンド・オンリーの存在だったのだ。(MGMミュージカルについての拙文はこちらから。その4まであります)

  エスターの活躍を俯瞰するには『ザッツ・エンタテインメント』のPart 1からPart 3を観ていただくのが手っ取り早い。とくにPart 3にはナレーターのひとりとしてご本人が出演しており、撮影当時のエピソードなども披露してくれる。

  私がミュージカル映画の魅力に目覚めた頃(1970年代の真ん中辺)、ハリウッド・ミュージカルを生み出した人たちの大半はまだまだ現役であった。だが、年月は残酷に流れ、今またエスター・ウィリアムスが旅立った。

  ご冥福をお祈りいたします。

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