『王様と私』通信
6月18日(火)
今日から立ち稽古。1幕1場、2場、3場を当たる。
昨年に続いての『王様と私』であるが、大半のキャストが続投する中で、今回から参加となるキャストもいらっしゃる。
シャム国の総理大臣であるクララホムを演じる磯辺勉さん、そして、ビルマからやって来た若者ルン・タを(藤岡正明さんとダブルキャストで)演じる石井一彰さんのお2人である。
稽古では、まず幕開きの「船乗り」と「バンコクの街の人々」の動きを演出補の落石君に作り直して貰う。そして早速、新総理大臣・磯辺さんが登場。意気揚々とバンコクの港に降り立ったアンナ(紫吹淳さん)の前に立ちはだかる。
磯辺さん独特の低く響く声が、クララホムに新たな風格を加えてくれている。何より、権力者の「怖さ」が嫌と言うほど伝わって来る。
続く王宮の場面では、ルン・タが登場。まずは初演からのキャスト、藤岡さんで稽古を行い、石井さんにはそれを見ていて貰うことに。ひと通り確認が済んだ所で選手交代、石井さんの出番となる。
お2人とも呑み込みが大変早く、稽古は快調なペースで進んだ。
周囲の殆どが昨年からの経験者で、とてもやり難かったことだろうと想像するが、それを微塵も感じさせることの無かったお2人に敬意を表したい。
大変充実した(或いは、やや欲張り過ぎな?)メニューを無事に消化して、立ち稽古1日目は終了。幸先の良いスタートを切ることができた、と思う。
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