クリエ初日! 『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』通信
12月4日(火)
初日。
越路吹雪さんがホーム・グラウンド、日比谷に帰って来た。
目の前は東京宝塚劇場である。目と鼻の先には日生劇場があり、歩いて数分で日劇(今は有楽町マリオンであるが)と帝劇が、ヤマハホールも近い。帝国ホテルも日比谷公園も東京會館もある(つい先日までアマンドもあったのだが……)。
シアタークリエのエントランスには越路さんの写真パネルが飾られ、お客様をお出迎えしている。越路さんが生前使用されていた品々も展示されている。菊田一夫さんの胸像が、それらを嬉しそうに見つめていらっしゃる。
今日は午後から舞台で簡単な場当たり。シアタークリエから一部スタッフの手が変わる。それに前回の金沢公演から1週間経ってもいるし。
場当たり終了後、舞台にて初日のお祓い。2週間に及ぶ公演の安全と成功を祈念する。
そして初日。定刻通り、18時30分に開演。1幕が約1時間15分、20分の休憩を挟み、2幕が約1時間35分。暖かい拍手を頂戴して、無事に初日の幕は下りた。
ここで『ラストダンス』トリビアを2つ。
その1。
舞台の背景を飾っていたセットの壁面。どこかでご覧になっご記憶は無いだろうか。
あの壁は現・帝劇のロビーの壁を模してデザインされている。『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』のためにイギリスの業者に発注して作られた特注のセットなのである。
その2。
『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』の音楽の大半は録音である。が、その中のピアノの音だけは録音ではない。舞台に鎮座している自動ピアノが生で奏でている音である。自動ピアノが演奏する生音をPAして、録音のオーケストラの音と同期させているのである。
ピアノの鍵盤が動いていることにお気づきになった方もいらっしゃると思うが、鍵盤が動いている時は、あのピアノが音楽を奏でている。オーヴァーチュアもアントラクトも録音では無く、あの自動ピアノ君が生で演奏している音なのである。
| 固定リンク
コメント