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『シラノ』通信

12月1日(土)

  1幕2場、ラグノーの店でシラノがロクサーヌと密会する場面を抜き稽古。

  今日は少人数の稽古場であった。
  ミュージカルの稽古場は常に騒々しい。帝劇や日生劇場クラスのミュージカルでは出演者が30~40人に登ることもザラだし、大勢のスタッフが稽古の準備と本番の準備で走り回っている。歌や振りの確認が所構わず行われ、ピアノの音も常に鳴り響いている。やらなければならないことは気が遠くなるほど膨大で、持ち時間は余りにも少ない。
  今日の稽古場はそうではなかった。
  落ち着きがあり、急かされることは誰ひとりとして無く、静かだが緊張は感じず、穏やかで充実した時間が流れていた。

  日頃どんなに慌ただしく稽古場で過ごしていたか、と言うことに気付かされた1日であった。そもそも舞台人は慌ただしくしていないと落ち着かない性分の人々の集まりなのであるが、今日の様な稽古場も悪くない。

  稽古場で、稽古をして、癒された不思議な日なのであった。

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