『シラノ』通信
11月20日(火)
『シラノ』の歌稽古が始まっている。
ミュージカル『シラノ』は2009年5月に日生劇場で初演された。脚本・作詞はレスリー・ブリカッスさん、音楽はフランク・ワイルドホーンさんである。
今回は3年半ぶりの再演となる。キャストが一部入れ替わり、台本や歌詞、スコアにも手を入れた。
今日最初に現れたのは鹿賀丈史さん。鹿賀さんは、断続的にだが、ひと月以上前から歌稽古を重ねていらした。なので、ナンバーは既に鹿賀さんの身体に入っている。
鹿賀さんの歌うナンバーは全部で22曲と多く、初演時に大変苦労して覚え演じたので、今回はその轍を踏まぬ様に、かなり余裕を持ってスケジュールが組まれている。
その甲斐もあって、現在の鹿賀さんは大変良い状態をキープされている。歌唱指導の林アキラさんも、そう太鼓判を押してくださっている。
次に現れたのは新キャストのひとり、平方元基さん。平方さんも(断続的にだが)ひと月以上歌稽古を重ねて来ている。で、今日は鹿賀さんと幾つかのナンバーを一緒に歌った。そして鹿賀さんに引っ張られてハモリのメロディが良く分からなくなった(笑)。
シラノとクリスチャンは大半の時間、行動を共にしている。シラノとクリスチャンは、ある意味2人で1人である。今後、稽古場で平方さんが鹿賀さんと共に過ごす時間もそれ相当に増えることだろう。
最後に現れたのは鈴木綜馬さん。いらして早々に「殆ど何も覚えてない」と、いきなり弱音を吐かれたが、歌っている内に様々なことが蘇っていらした。音楽とはそう言うものである。
「名誉のスカーフ」を歌いながら、「思い出した。ここで鹿賀さんにいじめられてたんだ」とおっしゃっていたが、それを言うなら「ド・ギッシュがシラノにからかわれた」であろう。
皆さん、誤解のない様に。
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