『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』通信
10月27日(土)
昨日は大澄賢也さんの誕生日であった。
そのことを我々が知った時、稽古は既に終了していた。何と言うことであろう。我々は、掛け替えのない大切な仲間の誕生日を祝い損ねたのだ。
と言う訳で、1日遅れで大澄さんのHappy Birthday! 生ピアノの伴奏で一同がHappy Birthdayを歌う中、蝋燭の灯されたケーキが瀬奈さんによって運び込まれ、大澄さんに手渡された。
ある意味これは最高のサプライズであったかもしれない。
さて。
稽古前に別所さんの衣裳合わせ。
別所さんは何を身に着けてもエレガント。洋服屋さんも別所さんの股下の長さをしきりに感心されていた。何役か演じ分ける中では「秦豊吉さん」の変身ぶりが特に楽しい。
衣裳と言えば、衣裳デザイナーの原まさみさんが、岩谷時子さんからの手紙を見せてくださった。17年前、原さんがロンドンに留学されていた時に遣り取りされた1通だそうである。
それは、まるで昨日届いたかの様な状態で保存されていた。岩谷さんらしい温かで細やかな文章が、きれいな青いインクで綴られていた。
私にも、以前岩谷さんから頂いた品が2つあるのだが、そのことはまた改めて。
で。
稽古は1幕後半をおさらい。更に2幕冒頭に手を付ける。
1幕と2幕では芝居のスタイルが異なることは以前記した通りである。1幕が何かをどんどん足して行く「足し算」の芝居作りだとすれば、2幕は「引き算」で芝居を作りたい。
1幕では戦後ショー・ビジネス史のダイナミズムを、2幕では越路さんのロマンティックな恋愛模様を楽しんでいただければ、と思う。
そして。
稽古後はミュージカル『シラノ』 の舞台美術・照明打ち合わせへ。
『シラノ』は、初演をご覧になった多くの方から「きれいな舞台」だと言われた。更にきれいにはならないだろうか? が今日の打ち合わせのテーマであった。
なるといいなあ。
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