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『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』通信

10月22日(月)

  立ち稽古初日。1幕の前半を作る。

  『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』の基本はドラマであるが、決して固い小難しいドラマではない。そもそも脚本の髙平さんは笑いと音楽のふんだんに詰まったショーが大好きな方である。このドラマにも音楽と笑いが沢山詰まっている。

  今日のメニューの最後はショー場面の振り付けであった。振付は、瀬奈さんのコンサート『A Live Ⅱ』や『パイレート・クイーン』でご一緒した青木美保さんである。
  今日手を付けたのは、越路さんの宝塚時代の大ヒット舞台を再現する場面である。いや、正しくは再現ではない。再創造である。再現することが『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』の目的でもないし、再現したくても当時の映像は残っていない(と思う。録音は残っているが)。

  我々が『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』でやるべきことは越路さんの舞台をコピーすることではなく、越路さんの舞台で、舞台と客席との間に生まれたであろう喜びや興奮を現代の劇場に蘇らせることの方だと思う。
  もちろんそれは簡単なことではないが、その簡単ではないことから逃げないことが、『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』に登場する多くのショー・ビジネスの先人たちに対する我々の気持ちを示す唯一の方法なのだと思っている。

  本当に簡単なことではないのだが。

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