『クールの誕生』通信
7月31日(火)
私的には盛り沢山な1日であった。稽古前に衣裳の打ち合わせ、稽古では2場を立ち、稽古後は音楽の打ち合わせ。
稽古の前半は昨日稽古した部分をさらい、後半ではその先に進む。最初はキャスト4人だった稽古場も、最後には倍の人数になった。
衣裳打ち合わせでは、デザイナーの木村猛志さんが昭和30年代の衣服の様々な写真をi Padで見せてくれた。
木村さんは、いつもこのようにしてイメージを分かり易く伝えてくれるのでありがたい。以前ご一緒した『青猫物語』(2008年)の時はi PadでなくPSPだったのが、時の流れを感じさせる。
「音楽」と言うものは言葉にすることが難しい。その難しいものを言葉で打ち合わせるのだから、音楽打ち合わせは骨が折れる。
音楽の川崎晴美さんとの付き合いが30年に及ぶことは以前記したが、川崎さんは、いつも私が発する要領を得ない「言葉」を根気よく、辛抱強く、正確にキャッチしようと全身全霊を傾けて打ち合わせに臨んでくれる。
そうして出来上がった音楽は、私のイメージを遥かに超えている。過去の共同作業の数々が、そのことを雄弁に語ってくれている。
コラボレーションが30年続いているのは伊達ではないのである。
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