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『クールの誕生』通信

8月14日(火)

  4場、2場をおさらい。その後、衣裳合わせ。

  『クールの誕生』にはサラリーマンと女子事務員と、接待相手の会社の副社長と、キャバレーのホステスと従業員しか出て来ない。衣裳のカテゴリーとしては大変狭い作品である。
  チラシのスチールのキャストたちは、スーツ姿も決まっていて実に格好いい。が、あれはあくまでもチラシである。舞台上のサラリーマンたちはチラシの彼らほどは決まっていない。そもそもチラシのスーツは現代のシルエットである。
  劇中のサラリーマンたちは昭和38年を生きている。しかも常に何かに追われて必死である。そして夏で暑い。全身汗びっしょりの筈である。あんなこともこんなこともする。チラシの様には行く訳がない。

  そんな彼らのスーツ姿をどうぞお楽しみに。

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