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『クールの誕生』通信

8月1日(水)

  2場をひと通りあたったので、1場に戻る。

  連日、夏らしい日々が続いている。こう言う季節に「冬」の芝居をやることほど厳しいことはない。
  例えば『ダンス オブ ヴァンパイア』。厳冬のトランシルバニアを舞台にしたミュージカルだが、そうすると、衣裳は確実に冬の装いである。ニットや皮革などが多用され、帽子や襟巻、手袋などの防寒具もふんだんに登場することになる。
  このミュージカルは、なぜか夏に上演されることが多かった。実際の衣裳は、通気性の高い生地を使用するなど暑さ対策が施されてはいるのだが、連日の真夏日である。お察しいただきたい。

  『クールの誕生』は、ありがたいことに真夏の東京が舞台である。なので、襟巻も手袋も登場しない。が、登場人物のほとんどはサラリーマンである。クール・ビズや省エネ・ルック登場以前の物語なので、当然ネクタイ、背広着用である。
  キャストの皆さんには、稽古中はできるだけ背広を着てもらう様にしている。自然にサラリーマンらしく振舞えるためにである。真夏設定なので上着を脱いでいることも少なくないのだが、接待相手の前ではそうも行かない。
  一番律儀に背広を着用してくれているのは鈴木裕樹さんと加治将樹さんであるが、鈴木さんはいつまでも涼しげであるのに、加治さんはあっという間に全身びしょびしょになっている。
  その結果、加治さんはすぐに背広を脱いで稽古着に戻ってしまうことになるのたが……、この違いはどこから来るのだろう?

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