『クールの誕生』通信
7月17日(火)
音楽の打ち合わせと衣裳の打ち合わせ。
音楽を作ってくれるのは川崎晴美さんである。
川崎さんはこのブログには何度も登場しているが、付き合いは三谷幸喜君の劇団「東京サンシャインボーイズ」の旗揚げの時からである。大学時代から、と言うことになるのでもう30年の付き合いである。恐ろしい。
鈴木聡さんの脚本は、音楽についてのト書きが具体的であることが多い。今回は、タイトルからして『クールの誕生』である。鈴木さんの頭の中では、当然クールなジャズが鳴っている筈である。その、鈴木さんの頭で鳴っている音楽を想像しながらの、1回目の打ち合わせであった。
衣裳デザイナーは木村猛志さんである。
木村さんとは『青猫物語』(2008年9月/シアタークリエ)でご一緒した。『青猫……』では音楽の川崎さんとも一緒であった。
以前、木村さんはご自分のことを「『テニスの王子様』からラッパ屋まで」守備範囲がとても広いのだ、とおっしゃっていたのだが、『クールの誕生』は、正にテニスとラッパ屋が一緒に来た様な芝居である。「まさか本当に一緒になるとは……」と、嬉しそうに、且つややあきれた風におっしゃった。
『クールの誕生』は、東京オリンピックを目前とした時代のサラリーマンたちの活躍(?)を描くドラマである。当然、登場人物のほとんどは背広を着用することになる。サラリーマンたちの背広姿が「ドブネズミ」と揶揄されていた高度経済成長期の物語な訳であるが、それをどう視覚化するか。D-BOYSの面々をどんなドブネズミにするか。
楽しみは尽きない。
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