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山田五十鈴さんのこと

  山田五十鈴さんが亡くなった。

  山田五十鈴さんは、間違いなく日本を代表する女優のおひとりであった。そのお人柄や眼を見張る様な経歴は様々な所で紹介されることと思う。それらのことについて語るのには、私は余りにも不適任である。

  私は演出部、演出助手時代に数本、山田五十鈴さんとご一緒した。『狐狸狐狸ばなし』『お游さま』『赤ひげ診療譚』などである。そして演出家になってからは『春朧(はるおぼろ)』(1999年10月/帝劇)を担当させていただいた。
  山田さんの演技はとにかく自然であった。映画やテレビでの話ではない。帝劇や旧・東京宝塚劇場といった大劇場において、である。台詞のスピードも速かった。とても近代的な俳優さんだったのだ、と私は思う。
  とてもナチュラルな演技であったにもかかわらず、舞台上の山田さんには雄大なスケール感があった。ユーモアも抜群であったし、幾つになられても舞台には匂い立つ様な色香が横溢していた。

  私にとって山田五十鈴さんを演出させていただいた経験は、何物にも代え難い、宝石の様な大切なものである。

  謹んでご冥福をお祈りいたします。

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