『王様と私』通信
6月7日(木)
1幕4場を稽古。
ロジャース&ハマースタインの作品には、主人公の男女以外に、副主人公とでも言うべき若いカップルが登場する場合が多い。
『サウンド・オブ・ミュージック』で言えば、トラップ家の長女リーズルと郵便配達夫のロルフであり(2人は「もうすぐ17歳」を歌い踊る)、『南太平洋』ではケーブル中尉と島の娘リアットである(ケーブルは「春よりも若く」を歌い、リアットの母ブラディ・メリーは「ハッピー・トーク」で2人を祝福する)。
『王様と私』でそのパートを担うのは、ビルマからシャムの国王に献上されたタプチムと、同じくビルマからシャムの寺院について学びに来たルン・タの2人である。
ルン・タを演じるのは藤岡正明さんである。
藤岡さんは、かつてテレビ東京系列で放送されていた「ASAYAN」の番組内オーディションの最終候補4名に残り、デビュー。ミュージカルの世界には『レ・ミゼラブル』のマリウス役で登場した。
その後も『ミス・サイゴン』『この森で、天使はバスを降りた』『ブラッド・ブラザーズ』『RENT』『Bonnie & Clyde』等に出演され、ミュージカル俳優としてのキャリアを着実に伸ばしていることはご承知の通りである。
『サウンド・オブ・ミュージック』『南太平洋』そして『王様と私』には、共通することがもうひとつある。それは、若いカップルたちには、その間を引き裂こうとする障害が待ち構えている、と言うことである。(日々、話題はあっちこっちへ飛躍しているが、たぶん、つづく)
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