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『王様と私』通信

6月25日(月)

  通し稽古。

  ロジャース&ハマースタインのコンビ第10作『フラワー・ドラム・ソング』は、1958年12月1日にブロードウェイのセント・ジェームス劇場で開幕し、600回の続演の後、1960年5月7日に閉幕した。演出はジーン・ケリー、振付はキャロル・ヘイニーである。
  『フラワー・ドラム・ソング』は、2人にとっては『王様と私』以来のヒット作となった。このシーズンにオープンした作品の中では最長のロング・ラン作品となったのである。批評も概ね好評で、ニューヨークの主要7紙の内、5紙が好意的な批評を載せた。
  演出のジーン・ケリーは、『雨に歌えば』などのあのジーン・ケリーである。ハリウッドに招かれる以前のケリーはブロードウェイで活躍するスターであった。『フラワー・ドラム・ソング』は、ケリーの演出家としてのブロードウェイ・デビュー作となった。

  コンビの第11作は『サウンド・オブ・ミュージック』である。そして、それは2人の最後の作品となった。(つづく)

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