『ジキル&ハイド』通信
2月11日(土)
午前中はミュージカルアカデミーの入試、午後は『ジキル&ハイド』の稽古場へ。2幕4場「ジキルの研究室」を作る。
ここは石丸幹二さんと吉野圭吾さんの2人きりのシーンである。なので稽古場もなんだか寂しい。ヘンリー・ジキルから「ある薬品」を受け取って来るように頼まれたアターソンが研究室に戻ってみると……。
この場面の終わりにはミュージカル・ナンバー「苦悩2」がある。何年か前に『ジキル&ハイド』のトーク・ショーが行われた時、「1番好きなナンバーは?」と聞かれて、私は「苦悩2」と答えた。楽曲自体は勿論、このナンバーが歌われるシチュエーションも、これを歌う時のジキルの心理も、最高に格好いいと思うのである。
2幕4場の後は全体で歌稽古。
ある程度立ち稽古が進み、キャストたちにもどんな心理で歌っているのか、何をしながら歌うのか、と言ったことが浸透して来たので、「ではそれを音楽的にはどう表現するべきなのか」にもう1度立ち帰る稽古である。
音楽監督の甲斐正人さん渾身の、3時間に及ぶ充実した歌稽古であった。その姿は、あたかもヘンリーの情熱が、エドワードの欲望が乗り移ったかの様であった。
ところで、『ジキル&ハイド』公式ページの左下に赤いウィンドウで表示されている『ジキル&ハイド』2012公式Twetterで、稽古場見学会が開催されることが告知されている。
2月16日(木)23:59までに東京公演をホリプロオンラインチケットで購入された方が対象であるが、ご応募いただければ幸いである。
| 固定リンク
コメント