『ジキル&ハイド』通信
2月26日(日)
今日はやらなければならないことが多いので、午前中から稽古スタート。大抵は13時からなのだが、今日は11時からである。
やらなければならないこと、その1。通し稽古。
3回目の通し稽古である。書こうか書くまいか迷ったのだが、書いてしまおう。幕切れの、すっごく良いシーンで、石丸幹二さんが「俺はハイドだ」と言うべき所で「俺はジキルだ」と言ってしまった。
周囲は、ヘンリー・ジキルだと思っていた人物が突然「ハイド」を名乗るので困惑しなければならないのだが、困惑する気満々で「ハイドだ」の台詞を待っていたら「ジキルだ」が来てしまったので、芝居の困惑と現実の困惑が一緒に来てしまい、超困惑になってしまったのだった。
あー、すっきりした。
やらなければならないこと、その2。衣裳パレード。
衣裳パレードとは、劇中の扮装をして、衣裳やかつら、小道具、アクセサリーなどを場面毎に細かくチェックする作業である。今回は劇場入りしてからの持ち時間がタイトなので、稽古場でやっておけることは全てやっておきたい、と言うことで衣裳部、ヘアメイク部、演出部総がかりでのパレードとなった。
以前『ザ・ヒットパレード』と言うミュージカルをやった時、キャストの何人かから「衣裳パレードって何ですか?」と質問をされたことがあるのだが、その時のブログはこちら。
やらなければならないこと、その3。照明打ち合わせ。
衣裳パレードを演出助手の郷田さんに委ね、私は照明デザイナーの高見さん、舞台監督の中村さんと照明打ち合わせ。
照明は、実際に劇場に入って大道具を飾り、照明機材を吊り込んでみないと何も始まらない。だから、理想は劇場で実際に明かりを出しながら、ああでもない、こうでもないと試行錯誤することであるが、上にも記した通り、劇場入りしてからそんな余裕はない。
なので、こうして前もってイメージや方法論を摺り合わせておくことが大切になって来る。何しろ2時間30分の作品で、照明Cueは400近い。正に時間との勝負である。
やらなければならないこと、その4。オーケストラのセッティング。
明日からは稽古場にオーケストラがやって来る。やって来るにあたっては、そのための場所を確保しなければならない。
なので、今までキャストやスタッフが我が物顔にしていたエリアを明け渡さなければならないのである。そうして捻出されたスペースに、大小様々な楽器が次々と並べられて行く。
ピアノでの稽古は今日が最後。稽古ピアノの國井雅美さん、宇賀村直佳さん、今までありがとうございました。
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