『ジキル&ハイド』通信
2月14日(火)
稽古前に笹本玲奈さんの衣裳合わせ。娼婦であるルーシーとは対照的に、エマの衣裳は貴族らしく端正でエレガント。どれも笹本さんの伸びやかな肢体に良く映える。
それにしても玲奈ちゃんはウェディング姿が多いなあ。『イーストウィックの魔女たち』も『ミー&マイガール』も『ガイズ&ドールズ』も……。
稽古は、まだ手を着けていなかった2幕1場「ロンドン・モンタージュ」に取り掛かる。
2幕1場はミュージカルナンバー「事件、事件」がその全てを占めている。10分にも及ぶ『ジキル&ハイド』最大のミュージカル・シークェンスで、その中で更に9つのシーンに分けられる。
世紀末のロンドンを恐怖のどん底に叩き込んだ連続殺人事件の裏表が描かれるシークェンスであるが、「モンタージュ」と謳われている以上、単純なエピソードの羅列に終わってしまっては余りにもつまらない。音楽の持つダイナミズムも利用しながら、過剰なくらい情報量の多い、視覚的にも複雑で重層的なシークェンスを作りたい。
と、口で言うのは容易いが、実現するのは大仕事である。なので、この場面の為だけに3日間を確保した。
1日目の今日は、ラフで良いのでまず全体像を作ることを目標とした。このデッサンを基にして、2日目の明日はあの人があの人たちをああするシークェンスを作り、その上で3日目は緻密に仕上げて行こう、という作戦である。
長時間の試行錯誤に付き合ってくださったキャスト&スタッフの皆さん、ありがとうございました。特にうーちゃん、お疲れさまでした。
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