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『王様と私』 そして『ジキル&ハイド』通信

1月17日(火)

  午前中は『王様と私』の舞台美術打ち合わせ、午後は『ジキルハイド』の稽古場へ。

  『王様と私』の美術デザイナーは土岐研一さんである。
  土岐さんとは以前『メモリーズ~かつて過ごし日々を愛でるということ~』でご一緒した。その他にも、松井るみさんのアシスタントとして『パイレート・クイーン』『風と共に去りぬ』などでもお世話になっている。
  『王様と私』はブロードウェイの黄金時代の作品である。これまでの上演では、大勢のキャストと共に豪華絢爛なセットが舞台狭しと贅沢に飾られて来た。昨日も記した様に、それを今回は大胆に軽量化しなければならない。
  今日は具体的なデザインの話に入る以前の段階、どのような方針で今回の舞台美術を考えるのか、という段階の打合せであった。幸いなことに、土岐さんと私の考えは同じ方向を向いていた。デザインの話をするのが楽しみになって来た。

  『ジキルハイド』は今日も歌稽古。
  コーラス物は順調に仕上がって来た。が、「理事会」の様な、とても歌い辛く、音を取り難いナンバーもあり、キャスト一同結構苦労している。
  楽曲の難しさに日本語で歌うことの困難が加わるので、日本語でミュージカルを上演すると言うことは、原語での上演に比べるととてもハードルの高い作業となる。その困難に敢然と立ち向かう俳優たちの姿勢にはつくづく頭が下がる。

  稽古後は広崎うらんさんとステージング、振付の打ち合わせ。
  『ジキルハイド』は、ダンス・ナンバーがふんだんに登場する様な作品ではないが、音楽の中で何かを象徴的に表現したり、群像を様式化してスタイリッシュに見せたり、など、広崎さん(と呼ばれるのをご本人は嫌がるのだが)の才能が必要となるシーンは少なくない。
  「リアル」と「アンリアル」の、緊張感のある共存を目指したい。

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