『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
1月6日(金)
午後から舞台稽古、昨日の続き。
『ラ・カージュ・オ・フォール』では、田中直樹さんの舞台美術と沢田祐二さんの照明が、素晴らしく美しい瞬間を幾つも作ってくださっている。
特に私が好きなのは「ムッシュ・ルノーのカフェ」のシーン。港町サントロぺの風景が、1幕では月の美しい夜、そして2幕では爽やかな朝日の中、ロマンティックに浮かび上がるのである。
舞台稽古終了後、休憩を挟んで、ゲネプロ(通し舞台稽古)。
今日のゲネプロには取材のカメラが多数入った。なので、その様子は芸能ニュースなどで流されるだろう。そして、沢山のギャラリーも集まってくださった。もちろん皆さん関係者であるが。
舞台は、映画やTVドラマなどとは異なり、客席が観客で埋まって初めて完成する。特に『ラ・カージュ・オ・フォール』の様な種類の作品は、無人の劇場で上演しても虚しいばかりで、有意義なことは何ひとつない。なので、ゲネプロでは、できるだけ多くの関係者に集まってもらうことにしているのである。
その甲斐あって、今日の日生劇場はオーヴァーチュアから大いに盛り上がった。カーテン・コールではスタンディング・オベーションまで頂いた。ゲネプロでスタンディングは、私も初めての経験であった。
明日は初日。皆さん、しっかりと目を開けて。いよいよ開幕、『ラ・カージュ・オ・フォール』!
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