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『ジキル&ハイド』通信

1月28日(土)

  立ち稽古。ヘンリーとエマの婚約披露パーティーの場面を作る。その後、プロローグ~病棟、そして理事会の場面をおさらい。

  『ジキル博士とハイド氏』は、映画やテレビドラマだけでなく、文学、漫画……と、様々な媒体で作品化されている。舞台を現代に置き換えたり、変身後の姿が女性だったり、変身が悲劇ではなく笑いを生み出したり、原作の設定を離れた作品も少なくない。
  そもそも、原作小説の主人公はジキルではなく、ジキル博士の友人で弁護士のアターソンである。原作では、アターソンの身の回りで起こった血も凍るような恐ろしい出来事がアターソンの視点で綴られている。ジキルは、アターソンがジキルの元へ出かけて行った時にしか登場しない。しかも原作のジキルは青年医師ではなく50代の初老の男である。そしてヒロインがひとりも登場しないことは一昨日記した通り。

  その原作から、ジキルを主人公にした脚色を誰かが思いつき、誰かが2人のヒロインを登場させ、それらの集積の中から、ミュージカル『ジキルハイド』も生まれたのである。

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