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『ジキル&ハイド』通信

1月27日(金)

  立ち稽古。プロローグとそれに続く病棟の場面、そして理事会の場面を作る。

  小説『ジキル博士とハイド氏』の映像化は、サイレント映画の時代から数多く行われている。「ジキル」「ハイド」と言ったキー・ワードで検索をかければ、現在でも様々な作品がヒットする筈である。
  映画作品の代表作のひとつは、フレデリック・マーチがヘンリー・ジキルを演じた1932年製作のルーベン・マムーリアン監督版だろう。マーチはこの演技でアカデミー主演男優賞を受賞している。
  もうひとつ挙げるとすれば、名優スペンサー・トレイシーが主人公を演じ、イングリッド・バーグマンとラナ・ターナーが主人公を取り巻く2人の女性に扮した1941年製作のビクター・フレミング監督版がある。
  この2本を1枚に収めたDVDが以前発売されていたのだが、現在ではやや入手困難かもしれない。

  新しいところではジョン・マルコピッチがジキルを演じ、ジュリア・ロバーツがジキル邸の奉公人を演じる1996年製作のスティーブン・フリアーズ監督作品『ジキル&ハイド』を挙げておく。
  これは厳密にはスティーブンソンの小説が原作ではなく、その物語をジキル邸の奉公人の視点から描いたヴァレリー・マーティンの小説が原作である。が、当時の風俗や物語展開、美術、演技など、見るべきものが少なくない。
  ミュージカル・ファンにとってはクリストファー・ハンプトンが脚本を担当していることも見逃せないだろう。ハンプトンは、ミュージカル『サンセット大通り』(音楽/アンドリュー・ロイド・ウェーバー)や、ミュージカル『ドラキュラ』(音楽/フランク・ワイルドホーン)の脚本、そしてミュージカル『レベッカ』(作/クンツェ&リーヴァイ)のウェストエンド/ブロードウェイ上演のための英語台本などを担当している。
  但し、この映画はミュージカルではない。それに血生臭い描写も登場するので、念のため。

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