『ジキル&ハイド』通信
1月30日(月)
立ち稽古初日に手を付けたミュージカル・ナンバー「嘘の仮面」のステージングの続き。
このナンバーでは、主要キャストの殆どが顔をそろえることになる。が、このナンバーのステージングに手間がかかるのは、大勢の登場人物を手際よく動かすことが難しいからではなく、このナンバーが持つ抽象性を最大限に生かしながらそれを視覚化しようとする難題に、クリエイターもキャストも誠実に向き合っているからである。
その作業に粘り強く取り組んでくれている振付の広崎うらんさん(うーちゃん)と、うーちゃんの要求に最大限応えようとしてくれているキャスト全員に頭が下がる。
「嘘の仮面」に一段落を付けた後は、ルーシーの最初のナンバーである「連れてきて」のステージング……の予定であったが、「嘘の仮面」が予定より押したため、ナンバー全体の大枠を確認したところで今日の稽古は終了。続きはまた明日。
「新作を作る」と言うのは、こう言うことの繰り返しである。予定通りにスケジュールを消化するに越したことはないが、予定通りに進めることが稽古の目的ではないのだから。
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