『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
12月9日(金)
立ち稽古。昨日の続き、「舞台袖~2回目のアパート」シーン、そして「プロムナード」シーンを稽古。
2回目のアパート・シーンには2つのミュージカル・ナンバーがある。ジャン・ミッシェル(原田優一さん)が歌いアンヌ(相原美花さん)が踊る「アンヌと腕を」と、ジョルジュ&アルバンの「君と腕を」である。
この2つのナンバーは、「同じメロディを2つの別のカップルが歌う(或いは踊る)」という趣向になっていて、「アンヌと腕を」はフレッシュな恋人同士が、「君と腕を」は倦怠期にある夫が妻に、と言う風に微妙にシチュエーションが異なって歌われる。
どちらのナンバーも、ナンバーの中でちゃんとドラマが進行していて、「アンヌと腕を」ではナンバーの中でジョルジュの気持ちが変わり、「君と腕を」ではアルバンの気持ちが動く。
この様に、ミュージカル・ナンバーが観客を楽しませるだけではなく、物語の進行に不可欠な役割を担っている所が『ラ・カージュ・オ・フォール』の優れている部分だと思う。
昨日のプレ・レビューの詳細なレポートが公式ページに掲載されている。写真もふんだんに載っているので、こちらからどうぞ。
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