『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
12月19日(月)
衣裳合わせデー。稽古は無し。
『ラ・カージュ・オ・フォール』が世界初演された劇場は、ブロードウェイのパレス・シアターである。
パレス・シアターは1913年3月24日にヴォードヴィルの殿堂として開場した。アル・ジョルソン、エディ・キャンター、ボブ・ホープ、ファニー・ブライスと言った、錚々たるスターたちが当時のパレスに立っている。
やがてミュージカルの時代が訪れると、パレスでも数々のミュージカルが上演されるようになった。『スィート・チャリティ』『アプローズ』『ウーマン・オブ・ジ・イヤー』『ウィル・ロジャース・フォーリーズ』『美女と野獣』『アイーダ』『オール・シュック・アップ』『リーガリー・ブロンド』等である。
同時に、パレスはスーパースターのライヴ会場としても歴史を刻んで来た。ジョセフイン・ベーカー、シャーリー・マクレーン、ダイアナ・ロス、ベット・ミドラーなどがその名を留めている。
ジュディ・ガーランドもパレスでライヴを行ったひとりである。そして、その娘ライザ・ミネリも。共に“At the Palace”と言うアルバムを残しているが、ライザのそれは、2人の足跡がだぶって一際感動的である。
『ラ・カージュ・オ・フォール』も、そんなパレスの1ページである。以前、「パレス・シアターは、日本で言えば帝劇みたいな所だよ」と教わったことがある。
『ラ・カージュ・オ・フォール』が日本では帝劇で初演されたのは、あながち偶然ではなかっただろう、と思う。
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