『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
12月16日(金)
立ち稽古。2幕の後半「シェ・ジャクリーヌの店」「アパート~フィナーレ」を稽古。
「シェ・ジャクリーヌ」のシーンにはミュージカル・ナンバー「今、この時」がある。ジャクリーヌの懇願でダンドン一家の前で歌う派目になったアルバンのナンバーだが、このナンバーの中で観客は、様々な人間関係がひとつずつ修復されて行くのを目撃することになる。
ここは、数あるミュージカルの中でも最も幸福な場面のひとつだと思う。その幸福感は、ミュージカルだからこそ味わうことのできる素晴らしい体験である。そして、その幸福感で物語を終わらせない所に、作者たちのプロフェッショナルとしての魂を感じるのである。
何はともあれ、物語も稽古もフィナーレまで辿り着いた。順調にメニューが消化できて、まずはホッとしている。
明日から2巡目。前回を超える『ラ・カージュ・オ・フォール』に仕上げたい。
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