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『TDV』通信

11月9日(水)

  クライマックスへ。「城の最上部」「墓場」そして「舞踏会」の場面を稽古。

  「墓場」の場面には2つのナンバー「永遠」と「抑えがたい欲望」がある。
前者は、真夜中の舞踏会の為に墓場から蘇った夥しい数のヴァンパイアたちが歌い踊るナンバー。後者は、舞踏会の主催者、城の主であるクロロック伯爵の哀切に満ちたナンバーである。
  「抑えがたい欲望」には「伯爵の影」として、Wキャストで新上裕也さんと森山開次さんが登場する。これは日本版だけの演出で、新上さんは2006年の初演から、森山さんは2009年から出演され、2009年からこの役はWキャストになった。
  「伯爵の影」のダンスは、踊り手によって見えてくるものが異なる。新上さんと森山さんのダンサーとしての資質の違いが現れてもいるのだが、上島雪夫さんの振り付けも敢えて全てを与えず、踊り手が自ら踊りを完成させる余地を残してある。
  このシーンが何年経っても色褪せないのは、歌い手と踊り手が常に緊張感を持って舞台に立っているからなのだと思う。

  さて、昨日の製作発表の様子が東宝の公式ページとリー君ブログの両方で報告されている。
  公式ページでは、私は「いたって真面目に地道に稽古を重ねて初日を迎えたい」と殊勝に発言している様に見える。が、 リー君ブログを見てみると、発言中の私の前には「嘘つき演出家」のプレートが。

  それはともかく、教授とアルフレートは遂に城内へと潜入する。果たして2人はヴァンパイアに勝利することができるのか?  アルフレートのサラへの思いは通じるのか?  物語はいよいよクライマックスの舞踏会へ!

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