『TDV』通信
11月4日(金)
1幕後半の「宿屋の表」を稽古。
その夜、サラが窓から表を眺めていると、クロロック伯爵の召使・クコールが現れ、何かが包まれた荷物を雪の上に置いて立ち去った。急いで表に出て包みを開封してみると、中は赤いブーツだった……。
この場面にはアルフレートとサラのデュエット「外は自由」がある。そして「外は自由」は、ヴァンパイア・ダンサーの皆さんが活躍する最初のナンバーである。
伯爵の化身であるヴァンパイア・ダンサーは、前回に続いて新上裕也さんと森山開次さんのWキャストである。その他のヴァンパイア・ダンサーは、今回顔触れが結構入れ替わった。
今回も素晴らしいダンサーが揃った。ダンスのことを文章で表現する術を持たない自分が歯痒いが、その踊る姿はとても同じ人間とは思えない。
クコールはお馴染みの駒田一さんである。駒田さんは、限られた登場場面の中で常に工夫を凝らし、稽古でも決して手を抜かない。その姿勢が舞台に現れる。
『ダンス オブ ヴァンパイア』では2幕の前半に激しいダンス・ナンバーがあるので、幕間の休憩時間に、1幕で降り積もった雪を掃除しておく必要がある。
カーテン前の、客席から見える場所の掃除をどうするか、という話から始まったのが幕間の名物「クコール劇場」であるが……
今回はどうするの、駒田さん?
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