『TDV』通信
11月12日(土)
1幕のおさらい。
再演の稽古は、ともすれば前回のヴァージョンを再現することが目的になりかねない。
まあ、前回が良かったから再演される訳なので、それを再現することにも大いに意味はある。それに、前回そのシーンを創るのに費やした膨大な時間を節約することもできるし。
それでも、前回を思い出してなぞる稽古は、形としては同じ様な物が出来上がるかもしれないが、結果としてはその作品の寿命を縮めることになるのではないかと思う。
形や手順、段取りは重要である。が、それ以上に大切なのは、何故そうなったのか、や、何の為にそうするのか、などの「精神」であろう。
新キャストの皆さんが何人もいる、と言うことが、「形だけを再現する」稽古に陥らないで済む大きな抑止力になっている。何もかもを1から始めた初演の時の精神を、彼ら、彼女たちが思い出させてくれるのである。
明日は2幕のおさらい。それが終わると、いよいよ通し稽古態勢。
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