『ニューヨークに行きたい!!』通信
10月24日(月)
帝劇へ。
今日、明日と稽古は無い。舞台や楽屋で、稽古に入るための様々な準備、作業が行われる。
ここでは様々な技術を持った大勢の人たちが働いている。劇場側のスタッフもいれば作品側のスタッフもいる。デザイナーも技術者もいる。その多くの部門が効率よく作業できる様にタイム・テーブが組まれる。タイム・テーブルをを調整しているのは舞台監督である。
各セクションの仕込み作業が一段落すると、次は照明の「フォーカス合わせ」に移る。これは、舞台上や客席上部などに吊り込まれた膨大な数の照明器具を、ひとつひとつ向きや角度やピント(なのでフォーカス)を合わせて決めて行く、気が遠くなる様な作業である。
これが終わって、ようやく道具調べ/照明合わせが始まる。が、終わるのは今日の深夜のことである。
私は午後に顔を出した。セクション毎の作業が一段落し、フォーカス合わせが始まろうとする頃である。
今日、演出家が立ち合う必要のある作業は無い。が、長年の習性で顔を出してしまうのである。顔を出した所でやることは無いので、客席からぶらぶらと、作業が続く舞台を眺めているだけである。それだけだったとしても、劇場にいられることが私には幸せなのだが。
明日は道具調べ/照明合わせ。劇場入りした後で最も重要な作業。
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