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『三銃士』通信

6月8日(水)

  午前中は東宝ミュージカルアカデミーへ。午後は『三銃士』の稽古場へ。

  『三銃士』は顔寄せであった。
  いつものように岡本プロデューサーの司会により、キャスト、スタッフ、公演関係者が紹介される。そして東宝の増田専務のご挨拶、私の「施政方針演説」(岡本さん談)、キャストを代表して井上芳雄さんのご挨拶と続いた。私は「この年にこの作品を上演できることの喜び、或いは使命感」みたいなことを、それほど歯切れ良くも無く述べた。

  顔寄せの後は歌入り読み合わせ。
  読み合わせを始める前に、キャストに舞台美術の模型を見てもらいながら、今回の『三銃士』をどのような狙いで作って行くのか、と言う話をする。カンパニー全体でその狙いを共有した上で、読み合わせに入りたかったからである。その話の後に、幕開きからフィナーレまでの全シーンを音楽入りで読み合わせた。
  読み合わせを見ながら、或いは聞きながら感じたのは、「これは途轍も無く面白い作品になる」と言う手応えであった。この感触は、『ダンス オブ ヴァンパイア』の読み合わせを終えた時に近い。『……ヴァンパイア』と今回とでは、面白さの種類はまるで違うのだが。

  『三銃士』の面白さを文章にする能力が欲しい!

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