『GWTW』通信
5月6日(金)
アーサー・ローレンツ氏が亡くなった。氏は、ミュージカル・ファンには『ウェストサイド物語』や『ジプシー』の劇作家として知られているだろうし、映画ファンにはヒッチコックの『ロープ』や『追憶』『愛と喝采の日々』の脚本家としてお馴染みだろう。
私にとっては『ラ・カージュ・オ・フォール』の演出家であった。ご冥福をお祈りいたします。
さて、『風と共に去りぬ』は1幕の中盤をおさらい。その後、「ベル・ワトリングの店」を稽古。
ベル・ワトリングは、アトランタで豪奢な娼館を経営している女である。レット・バトラーと特別な関係にもあるらしい。
その店も、今や開店休業の状態にある。北軍が既にアトランタ近くにまで迫り、人々も街を捨てて逃げ出したからである。そこにスカーレットの侍女プリシーがやって来るが……。
寺脇康文さんの愛称は「テラリン」になった。寺脇さんは「テラリン」では無い愛称もお持ちだったのだが、その愛称はやや日本的で「この作品の稽古場には馴染まない」と、多くの人に却下されてしまった。それでテラリンである。
岡田浩暉さんは「ツブヅブ」である。なぜツブツブなのか、と言うと……
(つづく)
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コメント
過日、国民の映画を見に行きました。風と共に去りぬという1本の映画が当時の世界情勢にすら大きく影響していたのを1本の芝居を通して認識させてくれました。
現在の演劇というものが、世界情勢に影響を与えるたりセンセーショナルな影響を世に与えることはさすがに難しい状況ではありますが、東宝の風と共に去りぬの新キャストによる再演というものが演劇シーンにいかなる影響を与えるかは楽しみであります。
さて、過日、Annieを観に行きました。ま、観に行ったこと自体はどうでも良いのですがwパンフレットが高いなと思いながらカウンターで立ち読みしていたら、山田先生のインタビューが掲載されていたので購入しました。メインキャストと同じ2ページ分ものボリュームで拝見させていただきました。
作品自体は原作と比較するとエピソードがあまりにもダイジェスト的に抜粋されていて、原作を知る人がそのダイジェストをダイジェストとして楽しみに行く舞台だと思っていたのですが、そうでもないようで、レ・ミゼラブルと同様にいわゆる原作ファンが行く舞台ではないことをある意味確認できました。風と共に去りぬの場合は映画ファンが、ダイジェストを楽しむという感覚は維持されるとは思いますが、単体の作品としてAnnieが成立していることにどこか違和感を感じている自分もいます。
投稿: はまお | 2011年5月 8日 (日) 10時38分