『ALive Ⅱ』通信 大阪編・最終回
4月10日(日)
4月1日に赤坂ACTシアターで始まった瀬奈じゅんConcert『ALive Ⅱ~Handsome Woman』も、本日遂に大千穐楽。回を増すごとに盛り上がりを増し、今日のNHKホール大阪も昨日以上に熱かった。
『ALive Ⅱ』は、私にとっても忘れられない作品になった。それはあの震災に因るところが大きい。が、震災に伴う様々な困難が忘れられないのではなく、その困難を乗り越えるために人々が連帯している、と言う事実が忘れ難いのである。
初めは稽古場内での小さな連帯であった。が、たとえ小さくても、その連帯が『ALive Ⅱ』の参加者ひとりひとりをどんなに力づけたことか。
初日が開くと、舞台と客席の間により大きな連帯が生まれた。更に、幕が降りた後も、義援金箱を持ってロビーに立つ瀬奈さんを中心に、劇場の枠を超えた連帯があった。
『ALive Ⅱ』を通して私が得たのは、「人間はひとりでは生きられない」と言う、ごく当たり前の教訓であった。私は『ALive Ⅱ』に、「多くの困難から目を背けないことの大切さ」を教えられた。人と人の出会いに、人と人を出会わせてくれる劇場に、いま改めて感謝したい。
大阪から帰京する新幹線の中で、名古屋での『ウェディング・シンガー』を終えた井上芳雄さんと偶然遭遇した。チーム『ウェディング・シンガー』は、引き続き各地の劇場に出かけている。
いつまでも、劇場が「人と人を繋ぐ場所」であり続けます様に。
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