『GWTW』通信
4月28日(木)
『風と共に去りぬ』の稽古が始まった。
『風と共に去りぬ』は、マーガレット・ミッチェルが1936年に発表した、アメリカの南北戦争時代を舞台にした大河小説である。発売4ヶ月で70万部を売る大ベストセラーとなり、同年のピュリッツァー賞を受賞した。
これを世界で初めて舞台化したのが、菊田一夫/製作・脚本・演出による帝劇グランド・ロマン『風と共に去りぬ』である。1966年11月3日に初日を迎え、翌年の4月2日まで続く大ロング・ラン公演であった。
帝劇での、その後の『風と共に去りぬ』上演史は公式ページに詳しいのでそちらに譲るが、この作品が帝劇開場100周年を記念する1本に選ばれている理由はお分かりいただけるだろう。
稽古は、アトランタのバザー会場でのダンスの振り付けからスタートした。振付は広崎うらんさんである。そしてその後、この作品の幕開きとなるオハラ家の園遊会の段取りを付けた。南部の上流階級に属する人々がさざめき合う風景をざっくりと作らせてもらったのだが、どちらの場面もまだストーリー部分には手を付けていない。
ダンスや、大勢が登場するモブ・シーンの稽古には、とにかく時間が掛かるのである。なので、ストーリー部分の稽古の前に、1日かけて2つのシーンを当たらせてもらった。
明日もダンス。そして別のシーンのさざめき合い。大勢がさざめき合う場面を演出するのは結構消耗する。10年前はそれほどでもなかったのだが。
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