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2011年2月の記事

『ウェディング・シンガー』通信

2月27日(日)

  バンド付き通し稽古。

  稽古場での通しは既に5回目となるが、やはりバンドが入って来るとテンションが上がる。稽古後の駄目出しで、振付の上島さんに「あんまり興奮し過ぎない様に」と釘を刺される程であった。
  早めに仕上げて繰り返し通し稽古を重ねて来たことで、出来上がりにはとても安定感がある。それに無駄がない。後はバンドとのコミュニケーションを深めて行けば、かなり水準の高い再演になるだろう。

  稽古後はイベント(詳細はこちら)の段取りと場内アナウンスの録音。開演前から終演後まで、春のシアタークリエは楽しいことだらけである。

  明日は稽古場最終日。そしてシアタークリエでは仕込み作業が始まる。

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『ウェディング・シンガー』通信 そして卒業公演

2月26日(土)

  バンドとキャストとの合わせ。

  今回は6人編成のバンドである。
  初演と比較すれば規模は小さくなったが、そのお陰でシアタークリエでも、日本全国津々浦々でも『ウェディング・シンガー』の上演が可能となったのである。それに、舞台上のバンド「ハッピー・ニュージャージー」に、サウンド面ではより近づいた。

  ここで『ウェディング・シンガー』超ミニミニ・トリビア。

  今日、日本武道館で、ホール&オーツの東京公演が開催された。ホール&オーツは、1980年代に数々のヒット曲を出したアメリカのポップス・デュオであるが、今回の来日は2005年以来、6年振りだそうである。
  『ウェディング・シンガー』の1幕前半で、ジュリアが恋人のグレンに連れて行って貰う超高級レストラン「イル・カルーセル」。そこにいる2人のウェイターの名前が、実はホールとオーツなのである。
  これは我々が勝手に決めたことではなく、オリジナルのスコア中に書かれているのである。舞台上で2人の名前が呼ばれることは無いのだが、こんな所にもクリエイターたちの遊び心が表われている。

  夜はシアタークリエへ。東宝ミュージカルアカデミー5期生の卒業公演『レ・ミゼラブル』を観る。

  4期生までは卒業公演は3月末に行われていた。なので、千穐楽の翌日が卒業式であった。が、今期の卒公は2月末である。卒業まで残りひと月、彼ら・彼女たちはどんな気持ちで過ごすのだろう。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月25日(金)

  昨日、今日とバンド・リハーサルが行われているが、これは別のスタジオ。本隊はピアノでの最後の通し稽古。

  今日のテーマは「とにかく楽しく」やることであった。
  明日以降の稽古はバンドとの合わせが中心となる。その先、劇場に入ったら、セットのことや着替えのこと、照明のこと、音響のこと……などなど、それこそ気を使わなければならないことだらけになる。落ち着いて、芝居のことだけに集中して稽古できる環境は今日が最後なのである。
  早めに仕上げて来た成果が表れた通しであったと思う。登場人物一人ひとりの表現が深まり、それが作品全体を深化させている。そして何よりも楽しかった。

  公式ブログのカウントダウンは10日を切った。明日はバンドとキャストとの合わせである。

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書類審査

2月24日(木)

  『ウェディング・シンガー』はお休み。なので、来春に上演されるあるミュージカルのアンサンブル・オーディションに応募された書類に目を通す。いわゆる「書類審査」である。

  ミュージカル俳優に対する作品からの要求は、近年とみに高まっている。つまり、近頃のミュージカルは「難しい」のである。が、作品の難易度が高まるのと比例して、ミュージカル俳優のスキルも、近年とても高くなったと思う。
  今回のオーディションにも多くの有能な俳優さんたちが応募して下さり、嬉しい悲鳴を上げている。と同時に、まだ経験の浅い、これからプロのミュージカル俳優としてスタートする様な方々の応募も数多くあった。これもまた嬉しいことである。

  そう言った、まだ世に出ていない新たな才能との出会いこそがオーディションの醍醐味と言える。会場で皆さんにお目に掛かれるのを心待ちにしています。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月23日(水)

  3回目の通し稽古。

  今日のテーマは「新鮮・丁寧であると同時にスピーディに」であった。
  これは、実は『ウェディング・シンガー』初演時からの変わらぬ目標である。稽古が順調に進み、細部の調整もほぼ片付いた今、改めて初心に帰ろうと言うのが今日のテーマなのであった。
  丁寧なのにスピーディ、というのは、言うのは簡単だが、実行するのは容易ではない。が、結果は、昨日より2分縮まる好タイムであった。新鮮・丁寧の方も申し分ない。
  通しの後は、いつも通り駄目出しと抜き稽古。そしてカーテン・コールを段取る。

  明日は稽古OFF。バンドのリハーサルが始まる。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月22日(火)

  稽古前に演劇雑誌「レプリーク Bis」誌の取材を受ける。帝劇100周年を記念した企画だそうで、帝劇のことや想い出、100周年記念作品などについて喋る。

  『ウェディング・シンガー』は今日も通し稽古。

  前回同様、安定感は抜群であった。課題も上手く消化されていた。
  通し後はいつもの様に全体で駄目出し。演出、ダンス、音楽の各面から細かなリクエストが出される。そして全体ミーティング後は、新たな課題を修正するための抜き稽古をし、明日の通し稽古に備えることになる。

  明日も通し稽古。舞台上の新鮮さをどう維持するかが最大の課題。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月21日(月)

 終日衣裳合わせ。なので稽古は無し。

 初演の衣裳合わせの日の記憶がまざまざと蘇って来た(初演の衣裳合わせのブログはこちら)。確かにこれはコスプレである。
 初演時のブログで「特殊なキャラ」と呼ばれているのは、1幕7場のナンバー「愛の犠牲者」でフィーチャーされる「9番テーブル」に座っている人々や、2幕のラスト近く、ある街の場面で次々と登場する「あの人たち」のことである。今回はここのキャスティングが結構変わっているので、初演をご覧になった方にも新鮮に感じていただけるだろう。

 夜は、あるミュージカルのシンガー/ダンサーを補充するオーディション。水準の高いオーディションであった。参加して下さった皆さんに感謝。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月20日(日)

  午前中は『三銃士』。今日は舞台美術の打ち合わせ。

  『三銃士』の美術デザイナーは大田創さんである。この大冒険ロマンティックアクションをどう言う切り口でデザインするか、について大田さんと意見交換。因みに、『ウェディング・シンガー』も大田さんのデザインである。

  午後は『ウェディング・シンガー』の稽古場へ。

  今日は初の通し稽古。舞台上で起こる様々な出来事がどれも新鮮に感じられる、大変良い通し稽古であった。が、結果が良ければ良かったで欲が出る。通し後の駄目出しで、新たなリクエストをいくつか出す。
  稽古前には昨日の日記に記したUstreamでの動画配信も行われた。機器のトラブルで開始時間が遅れた様だが、『ウェディング・シンガー』らしい、愉快な動画だったのではないかと思う。

  そして、今日のUstreamで、『ウェディング・シンガー』上演中の様々なイベントのことが発表された。名付けて『ウェディング・シンガー』スプリング・フェスティバル
  トークショーや打ち上げ公演のチケット・プレゼントなどなど、かなり盛りだくさんである。詳細の記された公式ページはこちらからどうぞ。

  2週間後の日曜日は初日である。ああ初日が待ち遠しい!

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『ウェディング・シンガー』通信

2月19日(土)

  今日は2幕をおさらい。

  昨日、今日で1幕、2幕をさらった。この2日で、ラフに描かれていたデッサンに色彩や陰影が付いて来た様な感じである。
  いきなり話は変わるが、公式ブログに、またまたUstreamによる動画のライブ配信の情報がUPされている(こちらから)。
  前回の「Ustreamによる重大発表」が好評で、今後も随時開催されることになった様だ。同ブログによると、またもや何かが発表されるらしい。皆さん、どうぞお見逃しの無い様に!(見逃しても、後からいつでも見られますが)

  稽古後は『三銃士』のアクション打ち合わせ。
  『三銃士』のアクション・コーディネーターは渥美博さんである。華やかな、見ごたえのある剣戟シーンを現在思案中。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月18日(金)

  脚本家・演出家の小幡欣治さんが亡くなった。
  小幡さんは、私が東宝に入って演出部として最初に付いた作品の脚本家・演出家であった。東宝の大劇場演劇を支えて来られた大先輩で、近年も劇団民芸でのお仕事などで精力的に活動されていらした。
  ご冥福をお祈りいたします。

  さて、『ウェディング・シンガー』は1幕に戻っておさらい。

  10日ぶりの1幕である。久し振りなので芝居が散漫になっていないか心配していたのだが、杞憂であった。
  『ウェディング・シンガー』の稽古場は和気あいあいとして居心地が良い、と言うことは以前にも記した。色々な作品の稽古場が「和気あいあい」としていると様々な所で報告されているが、『ウェディング・シンガー』の稽古場を覗いてみれば、本気の「和気あいあい」がどれほど和気あいあいとしているか、思い知らされる筈である。
  にもかかわらず、作品がきっちりと仕上がって行く。これはどういうことなのか?  それはキャスト&スタッフひとりひとりの責任感の現れなのだと私は思う。

  良い作品を作る。お客様に喜んでいただく。そのことに対する責任。
  『ウェディング・シンガー』の稽古場の居心地が良いのは、その一点でキャスト&スタッフ全員が繋がっているからだと思う。

  稽古後は王子へ。日大の学生たちがやっている芝居のアフター・トークに招かれる。

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『ウェディング・シンガー』はお休み

2月17日(木)

  『ウェディング・シンガーの稽古はお休みである。
  なので、溜まっていた風と共に去りぬ三銃士のあれやこれやをやったり、来年上演されるミュージカルのスチール撮影に立ち会ったりして過ごす。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月16日(水)

  ヴォーカル稽古、その後、2幕を全場面、台本順にさらう。

  場面毎の稽古で積み上げて来たことが場面を繋げた時にどう機能するのか、或いは、ストーリーが流れた時に何が見えてくるのか、と言ったことが今日のテーマであった。
  そもそも、3年前にひと月公演している作品なので、ある程度の仕上がりに到達することはそれ程困難ではない。が、前回と同じレベルの仕上がりでは再演の意味がない。今回、稽古をかなり前倒しで進めている理由はそこにある。

  今日はできるだけ流れを重視したかったので、複数の場面を繋げて、そして繋げたブロックを1回ずつに限って(「小返し」をして流れを止めたりすること無く)稽古した。連日細部を詰めて来た場面なので大きな破綻などある筈もなく、テキパキと稽古は進んだ。
  当然駄目出しの数も少なかったのだが、今日のやり方でこそ発見されたデリケートなことが多かったので、私としてはとても収穫の多い一日であった。

  2幕に一区切り付いた所で明日は稽古OFF。明後日は1幕の復習。

  稽古後は、来年上演予定のミュージカルのアンサンブルに欠員が生じたので、その補充の為のオーディション。
  参加してくださった皆さん、ありがとうございました。とても素敵な時間を過ごすことができました。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月15日(火)

  2幕の終盤、「ロビーのアパートにリンダが転がり込んだ夜」から感動と興奮の「フィナーレ」までを一気呵成、怒涛の勢いで稽古。

  もうこの辺りになると何を書いてもネタバレになるので、初演をご覧いただけなかった皆さんのために詳細には触れずにおく。
  が、ロビーが自分のアパートを飛び出してから先は、「畳み掛ける」と言う言葉はここの為にある、と言っても過言ではない様なクライマックスの連続であることは保証する。

  稽古場にLotus Juiceさんが登場。Lotusさんは既に先日の振り固めに登場しているのだが、その日は私が東宝ミュージカルアカデミーの仕事で不在だったので、今日が久々の再会であった。
  Lotusさんのクレジットは「ラップ指導」である。2幕の後半に、「ある登場人物」がそれらしきことを行うナンバーがあるのだが、「ラップの指導」なんか誰もできないと言うので、初演時に、人を介してLotusさんにお願いすることになったのであった(Lotusさんのブログはこちら)。

  さて、今日でひと通り、オープニングからラストまで、全シーンの稽古を終えた。公式ブログのカウントダウンは「開幕まで19日♡♡」である。

  「順調」以外の何物でもない。

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速報! 『TDV』通信

  詳細判明!  こちらから。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月14日(月)

  午前中、脚本家の堀越真さんに会う。『風と共に去りぬ』の決定稿に向けての意見交換。

  午後は『ウェディング・シンガー』の稽古場へ。2幕の前半から中盤を稽古。

  昨日、一昨日と行われたダンス・ナンバーの振り固めの成果が歴然であった。今日のメニュー中にあるナンバーは、どれも以前より遥かにシャープに、そしてメリハリのあるものに進化していた。キャストの皆さん、上島雪夫さん、振付助手の松村朋子さんに感謝。
  そして、今日新たに手を付けたのは2幕4場、「バー」のシーン。ここにはマイ・フェイヴァリット・ナンバー「ひとり(Single)」がある。
  「ひとり」の面白さ、楽しさは『ウェディング・シンガー』ならではだろう。こんなに格好いいサウンドと踊りなのに、あの内容、あの歌詞である。翻訳・訳詞の飯島早苗さんの面目躍如と言えよう。
  そしてもうひと場面、ロビーとジュリアの「お互いを思う気持ち」が擦れ違ってしまう切ないナンバー「もし君に告げたら」が歌われる2幕5場も新規の場面。この近辺は「良いシーン」の連続だなあ。

  明日はいよいよ2幕終盤に突入。フィナーレまで一気に突き進む予定。

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東宝ミュージカルアカデミー6期生

2月12日(土)

  東宝ミュージカルアカデミー6期生を選考する最終試験が今日と明日で行われている。

  なので『ウェディング・シンガー』は、今日、明日は振付の上島雪夫さんにお任せしてダンス・ナンバーの振り固め。私は同じ建物内にある別の稽古場へ。
  今年度は応募者を4つのグループに分け、今日2グループ、明日2グループという具合に審査を行っている。審査は例年同様、歌、ダンス、そして演技の課題を与え、審査員一同でそれを評価する。

  昨日の雪も上がり、好天に恵まれたのは幸いであった。交通機関の乱れも、少なくとも関東地方では少なかったに違いない。
  まだ応募者の半分にお目に掛かっただけなので、6期生になる人たちがどんな傾向なのかは分からない。が、晴れて合格した暁には、思う存分ミュージカル三昧の1年を過ごして欲しいと思う。

  1年先輩の5期生たちは、いま卒業公演『レ・ミゼラブル』の稽古に励んでいる。1年間は長い様で、終わってみれば「あっ」と言う間である。悔いの無い1年にして欲しい。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月11日(金)

  東京は雪であった。都心では積もりはしなかったが、それでもほぼ終日降っていた。沖縄出身の多香ちゃんが殊の外嬉しそうであった。

  稽古は2幕前半を。
  2幕2場、ジュリアが飲み過ぎたことを反省する場面、2幕3場、ジュリアがロージーおばあちゃんを訪問する場面、2幕5場、ジュリアがウェディング・ドレスを着る場面、そしてロージーとジョージのあのナンバー。
  2場にはホリーとサミーのナンバー「すぐ目の前に」がある。2人の関係が大きく変化する重要なナンバーであるが、最後にこのナンバーを振り付けて稽古終了。

  昨日とは打って変わって、今日は少人数の稽古場であった。

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『ウェディング・シンガー』通信 そして『GWTW』

2月10日(木)

  大阪でのお仕事を終えられて、初風諄さんが戻られた。早速1幕の、初風さんの登場する場面を集中稽古。

  『ウェディング・シンガー』のキャストは、誰をとっても適材適所、と言うか、その方以外のキャスティングがちょっと思い浮かばないベスト・キャストだと思う。ロビーの祖母・ロージーも、今では初風さん以外は考えられない。宝塚時代の初風さんしかご存じないファンの方には、ちょっと刺激的なキャラクターかもしれないが。

  全体稽古は2幕に突入。2幕冒頭にある大ナンバー「金のすべて」を当たる。ここでは大澄賢也さんのダンサーとしての凄さを存分に味わっていただきたい。

  稽古後は風と共に去りぬの舞台美術打ち合わせ。

  条件の異なる2つの劇場での連続上演、そして台本の膨大な要請にどう応えるか、が課題であった。美術デザイナーの松井るみさんは既に舞台の模型を作り上げ、見事にその課題に応えていた。
  まだまだ技術的にクリアしなければならないことは多いが、今までの『風……』とは異なる、新しい、そして演劇的な『風と共に去りぬ』になるだろう。

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『三銃士』通信

2月9日(水)

  ミュージカル三銃士の訳詞をチェックするミーティングの2回目。

  前回1月30日に2幕の前半まで終えているので、今日はその続きをラストまで。幾つかの微調整を行い、これで訳詞はひとまず仕上がった。
  『三銃士』には耳に残るナンバーが多い(と私は感じる)。盛り上げ方がまた巧みである。聞いていると知らず知らずにワクワク、ドキドキしてしまう。
  日本語を乗せ難いタイプの楽曲も1、2曲あるのだが、訳詞の竜真知子さんを始め、日本のミュージカル作りを牽引して来たチームのお陰で、それも克服できそうだ。

  それはそうと、ポスター、チラシはいつ頃公開になるのだろう?  早く見てみたくてうずうずしているのは私だけではないと思うのだが。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月8日(火)

  1幕を全場面、台本順にさらう。

  立ち稽古に入って1週間、1幕はほぼ形になった。大変良いペースである。
  今日は全体の流れや瞬間の勢いを重視したかったので、細かいことは気にせず、どんどん稽古を進行した。もちろん細かいことも重要である。美は細部に宿る、とも言う。が、『ウェディング・シンガー』の様な作品では、細部の緻密さと同じくらい、勢いや乗りも大切なのである。
  結果は大変満足の行くものであった。まだ「仕上がった」と言うことではもちろんないが、この時期としては十分であろう。

  明日はご褒美でお休み。明後日より2幕に入る。公式ブログのカウントダウンは「開幕まで26日」。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月7日(月)

  ……と言う訳で、重大発表は追加公演決定!であった。チケット発売方法など、詳細はこちら

  今日は稽古前に顔寄せ。

  岡本プロデューサーの司会で、スタッフ、キャスト、公演関係者が紹介される。そして東宝の増田専務がご挨拶。アメリカ・コネチカットにあるグッドスピード・オペラハウスの例を挙げられ、「コンパクトで質の良い作品作りの意義」について話された。
  ついでに私も挨拶。初演の時は「観た人が結婚したくなるミュージカル」と言っていたのだが、『ウェディング・シンガー』を観たせいで結婚した、と言う話を全く聞かないので、その目標は取り下げ、今回のヴァージョンが繰り返し再演される様になることを目標としたい……みたいなことを述べる。
  それにしても、相変わらず賑やかで騒々しい、そう言う意味ではちょっと珍しい顔寄せであった。その様子は公式ブログでどうぞ。

  稽古は1幕のおさらい。稽古回数の少ない場面、未整理の場面を中心にあたる。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月6日(日)

  1幕2場の後半、5場、10場を稽古。

  今回、再演に当たって心掛けているのは、「ストーリーを丁寧に追いかける」と言うことである。再演は、ともすると初演の楽しかった部分を発展させることに傾き勝ちであるが、ミュージカルでも芝居でも、一番大切なのは「物語をどうやって観客に届けるか」だと思う。
  連日の稽古でも、それぞれの登場人物に起こっていること、そしてその人物がどこへ向かおうとしているのか、といった部分を改めて確認している。
  そうすうると、今まで以上に楽に喋れたり、台詞がよりシンプルに聞こえたり、そう言う瞬間が思いがけずやって来たりする。

  そう言う瞬間こそが再演に取り組む時の喜びなのである。

  さて、いよいよ明日。12時30分よりUSTREAMで重大発表!

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『ウェディング・シンガー』通信

2月5日(土)

  1幕1場、2場、7場をおさらい。新規に8場、9場、そして10場の前半を稽古。

  8場は私が『ウェディング・シンガー』で一番好きな場面。そのことを記した初演の千穐楽の日記はこちら。9場は、ロビー・サミー・ジョージ(つまり「ハッピー・ニュージャージー」)が「結婚式ではない」宴会で歌う愉快な場面。そして10場は、ジュリアが結婚式の引き出物を選びにショッピング・センターに出かける場面である。
  連日、稽古は快調に、且つ和やかに進んでいる。出演者の皆さんのブログなどにも、稽古場のそんな雰囲気のことが「部活みたい」だと書かれている。
  それは全くその通りで、和気あいあいで楽しい、居心地の良い稽古場である。が、楽な稽古かと言うと、決してそうではない。歌うこと、踊ることはもちろん、ストーリーを紡ぎ出すこと、その為にその人物になりきって新鮮に心を動かすこと、と同時にスピードを落とさずに喋り演じること、確実に笑いを起こすこと……。むしろ過酷な稽古だと言った方がいい。

  『ウェディング・シンガー』の様な作品では、ひとりひとりのプロフェッショナリズムが試される。稽古場が和気あいあいで部活みたいで居心地が良いのは、稽古場の全員が「プロ」だからなのだと思う。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月4日(金)

  まずはアンサンブルさんの歌稽古。
  チーム『モーツァルト!』が合流してから、まだきちんとした歌稽古の時間を設けていなかったので、のこのタイミングで。

  続いてステージング。「POP!」、そして「サタデー・ナイト・イン・ザ・シティ」。
  「POP!」は1幕の中盤にあるビッグ・ナンバーである。昨日のメニュー「誰か殺して」の直前が「POP!」で、この2曲が連続していることに演劇的には意味がある。
  「サタデー・ナイト……」は1幕幕切れのナンバー。譜面にすると21ページにも及ぶ大ナンバーである。3年前の初演の稽古時、ここの音楽と踊りと挿入される芝居をフィックスするのに大変な時間と労力を費やしたことが思い出される。
  更にその後、1幕後半にある「リッジフィールド・アーケード」の振り付け。今日も長丁場だった。皆さん、お疲れ様でした。

  新納慎也さんは、いつも稽古開始時間ギリギリに稽古場に入る。その新納さんが、今日は入り時間より3時間も早く現れた。
  「ものすごくやる気になっているから」と言うのがご本人の弁だが、どう考えても3時間は早すぎる。案の定、入り時間を2時間30分間違えていた。本人は30分前に到着したつもりだったのだ。

  話は変わるが、『ウェディング・シンガー』公式ブログに、2月7日の12時30分から「重大発表がある」と告知されている。
  もうお読みいただいただろうか?

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『ウェディング・シンガー』通信

2月3日(木)

  節分である。が、それらしいことは何も無く、今日も立ち稽古。

  今日は1幕6場と7場を当たった。
  6場は、ある事件があって失意のどん底にあるロビーをサミーとジョージがアパートに訪ねて慰めるシーン、7場は、そんなロビーがウェディング・シンガーの仕事に復帰してはみたものの……のシーンである。
  6場には、ロビーがギターを抱えて弾き語る「誰か殺して」が、7場には、マイケル・ジャクソンを彷彿・・・・・・させなくもない「愛の犠牲者」がある。どちらも、このミュージカルらしい、このミュージカルならではの楽しさに溢れたナンバーである。
  昨日、今日と、次々と新しい場面を稽古し散らしているが、明日も新しい場面。このハイ・ペースは当分続く。

  稽古後は、東宝ミュージカルアカデミー5期生のダンス試演会へ。
  『ウェディング・シンガー』の稽古場はアカデミーと同じ建物内にある。なので、階段を昇るだけでアカデミーに顔を出せて便利至極なのである。
  ダンスが弱い、と言われ続けた5期生であるが、今日は見直した。ダンスの講師である前田清実さんも同意見でいらした。

  頑張ったね。みんな。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月2日(水)

  まずは井上芳雄さんの歌稽古。ひと通り歌って『ウェディング・シンガー』の世界を思い出してもらった後、立ち稽古開始。

  オープニング・ナンバー「君の結婚式」をステージングし、それに続く披露宴シーン、そしてサミーとジョージがロビーのバチュラー・パーティ(独身最後の夜の馬鹿騒ぎ)を企画してロビーに振られるシーン、更にロビーの結婚式シーンを稽古。
  初日からかなりのハイ・ペースである。が、『ウェディング・シンガー』ブログのカウント・ダウン日めくりが日々減っているのだから、それも仕方がない。

  思い出す、と同時に、それを深め、そこに新たな何かを加える。これが再演の正しい在り方だろうと思う。私は常々そう考えているのだが、今回の稽古も、その考えに則って進めて行くつもりである。
  ブロードウェイの様に、本公演の前にトライアウトやプレヴューを行う習慣のない日本では、再演こそが作品を進化させられる貴重な機会である。初演をご覧くださった方にも、今回初めて『ウェディング・シンガー』に触れる方にも、喜んでいただける作品にしたいと思う。

  なので明日もハイ・ペース。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月1日(火)

 稽古前に『A Live Ⅱ』『ニューヨークに行きたい!!』の衣裳打ち合わせ。衣裳デザイナーはどちらも前田文子さんである。今年は前田さんとのお仕事が多い。『三銃士』も、である。

 打ち合わせを終えて『ウェディング・シンガー』の稽古場へ。

 今日からは広い稽古場である。演技スペースが実寸で取れるのでとてもありがたい。それ以上に、「ある程度離れたところから全体を見ることができる」ことの恩恵が、私にとっては大きいのだが。
 そのような環境で稽古ができていれば、劇場に入ってから判断しなければならないことは格段に減る。つまり、劇場での限られた作業時間を有意義に使うことができるのである。それは、そのまま作品のクォリティ・アップにつながる。

  それはともかく、チーム『モーツァルト!』の皆さんも今日から合流である。
  『モーツァルト!』は一昨日金沢で大千穐楽を迎え、昨日が帰京日だったのだが、大雪で飛行機も飛ばず、結構大変な思いをしたらしい。そうだったとしても、稽古は「情け容赦なく」するのだが。
  今日の稽古はアンサンブルさん全員で、実寸の中で改めて振りを確認。並行して、初風諄さん、上原多香子さんの歌稽古。鈴木綜馬さんは、小道具の楽器(ペース)の指使いを練習していらした。

  明日からいよいよ立ち稽古。井上ロビー登場!

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