授業再開。
1月13日(木)
日大藝術学部演劇学科の新年最初の授業。
今年度の演出実習Ⅱでは、様々な芝居から抜粋した数ページの短い場面を、毎週毎週学生に演出させて来た。今年度の締めくくりに、今日の授業ではそれらの幾つかを私が演出した。
演出作業の要諦を簡潔に説明することは難しい。このブログでも機会ある毎に書いて来たことだが、演出家の数だけ演出の方法論は存在する、と言っても過言ではないと思う。
なので、この授業でも演出をマニュアル的に説明することは避けて来た。マニュアル化するのにとても不向きな作業であるし、そもそもマニュアルにすることに意味があるとも思われない。
但し、他者が演出している姿勢から何かヒントを導き出すことはできるかもしれない。今日の授業の目的はそれであった。それに学生たちからの強いリクエストもあったし。
話は変わるが、今日は学生たちの何人かと江古田で飲んだ。私が学生だった頃からある飲み屋「かぐら」に出かけたのだが、店の前の道路に拡張計画があるために、この店も間もなく閉じるのだと言う。
日藝の江古田キャンパスは昨年、6年に及んだリニューアル工事が完了し、私の知っていた風景は完全に無くなった。演劇学科の溜まり場で合った喫茶店「タンバリン」も、道路拡張で閉店した。西武池袋線の江古田駅もその姿を一新した。
江古田の街はどんどん美しく、そして機能的に進化して行く。またひとつ、思い出の場所が消える。
ここから先は、ごく内輪に向けた報告。「かぐら」で、サトチンに遭遇。何たる奇遇!(サトチンとは、東京サンシャインボーイズの照明をやっていた、あのサトチンね)
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