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『メリー・ウィドー』通信

11月13日(土)

  東京交響楽団の練習場「クラシック・スペース★100」へ。

  オーケストラと、ソリスト、合唱団の合わせである。今日は「チーム加賀」の出番。
  下野マエストロの話では、今回のオーケストラは約50名。日生劇場のオーケストラ・ピットには、それ以上の人数が入らないのだと言う。そこに19名のソリスト、32名の合唱団、そして助演(鎌田誠樹君のことです)が加わり、100名に及ぶ人間がレハールの音楽を紡いで行くのである。
  帝劇のオーケストラ・ピットでは、多くて24、5名のミュージシャンが入れば満杯である。それに、近頃では経費削減の一環で、再演の度に少しずつオーケストラの編成が小さくなっているケースも少なくない。
  そんなご時世に100名で音楽を奏でるのである。オペラ/オペレッタの世界がどれほど音楽を大切に扱っているかがお分かり頂けると思う。

  今日のオケ合わせは下野さんの軽妙、且つ手際の良い進行で、テキパキと進んだ。そして、5年振りに生で聴く大編成の『メリー・ウィドー』。ミュージカルを見慣れている(聞き慣れている)日生劇場が、いつもとは違う音楽の響きで包まれるに違いない。

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