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演劇博物館

10月11日(月)

 早稲田大学へ。キャンパス内にある演劇博物館へ行くためである。

 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館は、坪内逍遥博士の古稀と、博士の翻訳による「シェークスピヤ全集」40巻の完成を記念して、1928年に設立された。早稲田大学の校内に南門から足を踏み入れると、銀杏並木をまっすぐ歩いた突き当りに、その特徴的な外観が現れる。16世紀のロンドンに実在した劇場「フォーチューン座」を模して建てられたのだと言う。
 博物館では年に何回かの企画展が行われているのだが、今日は「森繁久彌展」。9月13日に始まって、本当は10月4日で終わる筈が、好評のため会期を今日まで延長した。その最終日に、私も何とか間に合った。

 会場は1階と2階に分かれ、2階がメインとなる会場である。ここには森繁さんの出演した映画や舞台、ドラマなどの脚本やポスター、チラシ、スチール、それに森繁さん直筆の原稿などが所狭しと並べられていた。その量と質、活動期間の長さと幅広さ、どれをとっても森繁さんが他に類を見ないユニークな俳優であったことを示している。
 私は1985年の正月公演から1997の正月公演までの12年間、森繁さんの全舞台に参加した。その12年は、森繁さんの長大なキャリアの中ではほんの一部分でしかない。が、私にとっては掛け替えのない、宝物の様な12年間であった。

 会場の中で私が最も切なくなったのは、生前そのままに再現された森繁さんの化粧前であった。その両脇には森繁さんが代表作で身に着けていらした舞台衣裳。たぁやん(『佐渡島他吉(さどしまたきち)の生涯』)、テヴィエ(『屋根の上のヴァイオリン弾き』)、そして伊集院十蔵(『孤愁の岸』)である。この3人は、私の舞台人としての人格を形成してくれた大切な大切な恩人なのである。

 演劇博物館での「森繁久彌展」は、展示規模を縮小しての「Part 2」が11月14日まで行われることになっている。入場無料なので、ご興味のある方はどうぞ。

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コメント

私も、寄らせて戴く予定です
いつにしようか…未定ですが

投稿: カンゴン | 2010年10月11日 (月) 23時30分

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